第192回 小関隆一 (デザイナー)

[桐山登士樹の推薦文]

ミラノサローネ期間中、アートやデザインのセレクトショップとして有名なロッサーナ・オルランディ(Spazio Rossana Orlandi)の左奥スペースに、昨年のSUSギャラリーに代わり小関隆一さんが陣取っていた。展示されていたBottled、Xtal、Now Here, Now Thereの三点共に完成度の高いデザインだったので驚いた。聞くところによると小関さんは、喜多俊之さん率いるIDKデザイン研究所から独立し、まだ3年強だという。しかし、IDKでの経験が活きていると感じた。そうでなければオルランディ女史の審査には通らない。本会場のサテリテではなかったが、確かなデザイナー発見の機会となった。

デザインディレクター桐山登士樹

桐山登士樹

デザインディレクター

デザインの可能性を探っていきたい。そんなことを考えて30年。さまざまなプロジェクトを通じて、デザインの力をアピールしています。

小関隆一(デザイナー)

小関隆一(デザイナー)

1973年東京都生まれ。1998年多摩美術大学インテリアデザイン専修卒業後、IDKデザイン研究所に勤務し喜多俊之氏に指示。2011年にRKDS設立。国内外の様々な企業との取り組みで得た経験を活かし、プロダクトに留まらずグラフィックや空間も含め、製品作りからブランド展開に至るまでのデザイン/アートディレクション/クリエイティブディレクションを行う。プロジェクトの本質的な魅力をシンプルに引き出し、可能性を広げ築き上げる活動に取り組んでいる。
http://www.ryukozeki.com