MEET YOUR ART FESTIVAL 2025 ART EXHIBITION セノグラフィ―

2025 / MEET YOUR ART FESTIVAL 2025

国内最大級のアートフェスティバルの空間デザイン・セノグラフィーを担当しました。会場構成をする上で意識したことは以下の3点です。

・作品一つひとつに合わせた固有の場所が生まれること
・巡っていくごとに発見があるような道をつくること
・演劇の舞台や祭りの櫓のような仮設的な構法を用いること

会場のある天王洲は、黒船の来航を脅威と感じた江戸幕府が作らせた台場の跡地だといわれています。台場とは砲台を置く要塞のことです。陸から海へと一列に築造された台場の群は、そこからどのような未来を見据えていたのでしょうか。

こうした歴史を読み解きながら、本展の会場構成では台場に着想を得た地形を設計しました。この地形は、壁や展示台といった作品に必要な諸機能を備えながら、その余白となった場所が道となります。道は二股に分かれたり、一部が溜まり場や高台になったりすることで、鑑賞の体験を多様なものにします。

展覧会という限られた期間のために地形を立ち上げるため、演劇や祭りにおける仮設構築物から知恵を借りました。また、これらのコンテクストを補足する要素として、会場に写真と映像を忍ばせました。

ガラージュ(建築集団)

ガラージュ(建築集団)

建築・映像・演劇の専門領域をもつメンバーによって構成された建築集団。建築を「変化しつづける事象の一過程」と考え、空間にとどまらず時間も含めたデザイン活動を実践している。建築が利用される日常、ライフサイクル、歴史などさまざまなスケールの時間を横断しながら思考し、映像、演劇、お祭り、フィールドワークなどを通じて建築表現の拡張を試みている。

設立メンバー3名は共に1991年生まれ。2014年早稲田大学建築学科卒業、2016年同大学院理工学術院修了。2020年にガラージュを共同設立。(写真左から)瀬尾憲司/建築映像作家・建築家、渡辺瑞帆/セノグラファー・建築家、小田切駿/建築家。

https://garagearchitects.com/

2026/6/30 19:00