資生堂汐留ビル-moire

コントロールが難しいモアレを使った、見る角度や視点によって変化するディスプレイ

デザインコンセプト
担当:黒谷優美/株式会社資生堂

より自由に、自身を表現するようなメーキャップをモチーフにしたディスプレイ。見る角度や距離によって変化するモアレをテーマに、奥の柄が影と共に見える、モダンな陰翳礼讃のような世界観を目指しました。

モアレは繊細で網点の角度などがすこし変わるだけで、まったく別の表情をみせます。コントロールが難しく、平面印刷ではネガティブな存在に思われるモアレを、おもしろい視覚効果として立体で表現しました。

モアレのスペシャリストである三星安澄さんとコラボレーションして、花椿、三角、丸の3種のそれぞれ直径1.2mmドットを、0.25°、0.5°、1°ずつ傾け、モアレの紋様を緻密にコントロールしています。

アートディレクター・デザイナー 黒谷優美/株式会社資生堂
クリエイティブディレクター 信藤洋二/株式会社資生堂
コラボレーター 三星安澄
撮影 飯野太平