今年こそ、瀬戸内国際芸術祭に行きませんか?アートと食、ゆったりした時間があなたを待っています。

今年こそ、瀬戸内国際芸術祭に行きませんか?アートと食、ゆったりした時間があなたを待っています。

2010年にはじまった「瀬戸内国際芸術祭」。トリエンナーレ形式で3年ごとに開催され、今年で3回目となります。前々から行きたいと思っていたのですが、今回念願かなって取材で伺うことができました!

12の島々にアート作品をインストール

瀬戸内国際芸術祭は12の島々を舞台に、そこでしか見ることのできないアート作品を楽しむことができる芸術祭。アート作品だけでなく、豊かな自然や瀬戸内ならではの食も同時に満喫できることが魅力です。今回筆者が行ってきたのは雌雄島(しゆうじま)とよばれるふたつの島、「女木島(めぎじま)」と「男木島(おぎじま)」です。鬼ヶ島の舞台とも言われている女木島と、有名な灯台と坂道の狭い路地で知られている男木島についての詳細は、次ぺージ以降でしっかりとお伝えします。
 

瀬戸内地図

東の島・地図(直島・豊島・女木島・男木島・小豆島・大島・犬島)※公式サイトより転用

島々は大きく、「東の島」と「西の島」に分けられており、夏会期は東の島のみの開催です。東の島へは、香川県の高松港と岡山県の宇野港から、西の島へは香川県西部の各港からアクセスできます。東京から高松港へは、飛行機で約2時間半、電車で約5時間かかります。東京から宇野港へは飛行機で約3~4時間、電車で約4時間半です。(写真の番号はフェリーの詳細。公式サイトをご覧ください)

女木島・男木島への道のり

女木島と男木島へは、高松港からフェリー「めおん号」で向かいます。女木島はおよそ20分、男木島は女木島を経由し、40分ほどで到着します。40分というと長く感じるかと思いますが、海や島を眺めているとあっという間に感じられます!

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甲板で風を楽しむも良し、室内でゆっくりするも良し。ちなみにチケットは回収制だったので、記念に1枚パシャリ。

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島に着いたら、まず案内所へ!

各島に着くと案内所があるので、まずそこに行けば間違いなし!行き方など、わからないことがあったら係の人が丁寧に教えてくれます。レンタサイクルがあったり、島によってはバスが出ていたり、ご飯を食べられる案内所もあります。

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男木島の案内所(男木島の魂/ジャウメ・プレンサ)

島に着くまでいちばん不安だったのが、「作品がある場所ってすぐわかるの…?」と、いうことでした。しかしどの島も、いたるところに作品を示すガイドが立っているので、難なく行きたい場所までたどり着けました。(筆者は超絶方向オンチです)

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豊かな自然とアート、おいしいごはん

島によって、それぞれ毛色のちがったアート作品が屋内外に展示されています。休校中の学校や空き家、蔵などをうまく利用した作品から、もとからそこに存在していたかのように自然と同一化してしまったような作品など…。体験型の作品もあるので、子どもから大人まで童心に帰って非日常を味わえます。

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歩く方舟(山口啓介)

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記憶のボトル(栗真由美)

作品だけでなく、島と人とふれあう旅

各作品には受付の人がいて、その作品についての説明はもちろん、おいしいごはん屋さんや島のおすすめスポットなども教えてくれます。その人たちは瀬戸内国際芸術祭のボランティアサポーターで、「こえび隊」と呼ばれています。全国・世界中の幅広い年齢層の方が瀬戸内に集まり、島に渡って活動しているそうです。実際2日間だけでも、小さい子からおじいちゃん、外国人の方など幅広くてびっくりしました。島が好き!アートが好き!という方なら誰でも参加できるそうです。

こえび隊

瀬戸内国際芸術祭サポーターこえび隊・公式サイトキャプチャ

作品にたどりつくまでには鮮やかな花々や植物、海水浴に興じる子どもたちと、都会では味わえないゆったりとした時間が流れていました。今回一泊二日という弾丸ツアーだったのですが、それだけで充分瀬戸芸ファン、ならびに島ファンになってしまいました。また、島の人たちは気軽に声をかけてくれ、にこやかに接してくれたので、一人で回りましたが全然さみしさを感じませんでした。「縁もゆかりもないけれど、島に帰りたい…!」そう思わせてしまう不思議な魅力が詰まった芸術祭に、ふらりと行ってみてはいかがでしょうか!

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■瀬戸内国際芸術祭
http://setouchi-artfest.jp/

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