山口啓介 後ろむきに前に歩く
美術家 山口啓介(1962–)は1980年代後半、方舟を描いた大型の銅版画作品でデビューし、一躍注目を浴びます。以後は版画にとどまらず、花や種子、心臓、人体とモチーフを変化させながら、絵画や立体などさまざまなかたちで作品を生みだしてきました。
一方、東日本大震災が起きた3日後、2011年3月14日から山口は、後に《震災後ノート》と名付けることになる「日記」をつけはじめ、今日まで1日も欠かさず書きつづけてもいます。原子力発電にまつわる情報を中心にした日々のニュースがひたすら書き写されるそのノートは、現実の流れに抗して自分の足で歩こうとする山口の意志の現れといえるでしょう。
「人は未来を見ることはできず、見えるのは過去か、今という瞬間だけだから、後ろむきに前に進んでいるようなものだ。」そう語る山口は現在、重なる顔をモチーフにした大型絵画の制作に力を注ぎ、いよいよ力強いイメージを実現しています。もはやまっすぐ進むことも困難なほどのたくさんの過去や記憶を背負いながら、それでもなお歩きつづけるための術を、山口とともに探ってみます。
《本文は公式サイト紹介文より抜粋》
【関連イベント】
●アーティスト・トーク
講師:山口啓介
日時:6月8日(土) 14:00~15:30
場所:展覧会場
※要展覧会チケット、申込み不要
●カセットプラント・ワークショップ
講師:山口啓介
日時:6月29日(土) 10:30~15:30
対象:中学生以上
定員:20名、参加無料
※要事前申込み、申込み多数の場合は抽選
●対談「美術とともに歩くために」
講師:山口啓介、島敦彦(金沢21世紀美術館 館長)
日時:7月7日(日) 14:00~16:00
会場:地下1F ミュージアムスタジオ
定員:80名
※要展覧会チケット(半券可)
※当日10:00より受付にて整理券配布
※そのほかの関連イベントは、下記詳細URLをご覧ください。
開催期間 |
2019/06/08(土)~2019/09/04(水) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 10:00~17:00(入場は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日(ただし、7/15、8/12は開館)、7/16、8/13 |
入場料 | 一般1,000円/大学生700円/高校生・65歳以上500円/中学生以下無料 |
参加アーティスト | 山口啓介 |
会場 |
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会場電話番号 | 082-264-1121 |
会場URL | https://www.hiroshima-moca.jp/ |
詳細URL | https://www.hiroshima-moca.jp/keisuke_yamaguchi/ |