展示会の機能拡張を予感させる新たな試みもスタート、「インテリア ライフスタイル」の注目ポイントをご紹介

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展示会の機能拡張を予感させる新たな試みもスタート、「インテリア ライフスタイル」の注目ポイントをご紹介

常設ゾーンの出展者みどころ

同見本市は毎年テーマを変える「アトリウム特別企画」と常設のゾーンで構成されている。常設のゾーンでは、「ACCENT」「HOME」「KITCHEN LIFE / EVERYDAY」「GLOBAL」「NORDIC LIFESTYLE」「JAPAN STYLE」、そして最新デザインの動向が反映されたプレミアムゾーン「MOVEMENT」、というようにテーマに沿った出展がなされている。

その中でも、特に注目の出展ブランドをいくつか紹介したい。

コクヨ
コクヨ(出展ゾーン:ACCENT)

コクヨ(出展ゾーン:ACCENT)

電子化が進んだ現代においても、内在する考えを整理・表現する手段として、自らの手で文章や絵図をかくことの大切さを考えた、コクヨの新ブランド「Drawing+」。“かく”ことがもっと身近な習慣となり、創造的なライフスタイルの一助となるようなツールを提案していく。

moooi / トーヨーキッチンスタイル
moooi / トーヨーキッチンスタイル(出展ゾーン:MOVEMENT)

moooi / トーヨーキッチンスタイル(出展ゾーン:MOVEMENT)

ミラノサローネでも話題となった日本人デザイナー、三宅有洋さんによる照明「コッペリア」が日本で初お披露目。天体に浮かぶ星のように、幻想的なインテリア空間を生み出す照明「レイモンド」なども見逃せない。

DRAW A LINE
DRAW A LINE(出展ゾーン:MOVEMENT)

DRAW A LINE(出展ゾーン:MOVEMENT)

突っ張り棒を、暮らしを豊かにする“一本の線”として再定義した、TENTデザインによる「DRAW A LINE」。昨年のベストバイヤーズチョイス受賞から1年、今年は量産品を展示し、より重厚な質感、突っ張り棒が落ちない壁面固定方法など、さらにバージョンアップした商品が紹介される。

NakNak
NakNak(出展ゾーン:MOVEMENT)

NakNak(出展ゾーン:MOVEMENT)

Mika ToivanenやTAF、牧祐子さんなど、さまざまなデザイナーとコラボレーションして、商品開発する台湾のインテリアブランド「NakNak」。30年続く家族経営の鍛冶場で、金属のワイヤーやシートを折り曲げる高い技術を用いて商品を製造している。注目のアイテム「WIRE NUMBER」は、下町のネオンなどにインスピレーションを受けたデザインで、エントランスをより印象的で繊細に飾る。一定の工程までは機械で制作しているが、途中から職人が一つひとつ曲げながら、アルファベットのナンバーをつくっているとのこと。

IFNi ROASTING & Co.
IFNi ROASTING & Co.(出展ゾーン:FOODIST)

IFNi ROASTING & Co.(出展ゾーン:FOODIST)

静岡市を拠点として、コーヒー豆のロースティング・卸業・販売する「IFNi ROASTING & Co.」。コーヒーの奥深さや素晴らしさ、楽しさを伝えるべく、新鮮なコーヒー豆を焙煎している。注目したいのは、カフェインレスの豆を使用したコーヒー羊羹。コーヒーの風味を楽しんでもらうために、細かく削ったコーヒーの粉があんこと一緒に練りこまれている。包装紙に使用しているテキスタイルと珈琲羊羹の文字は、静岡出身の人間国宝・芹沢銈介さんの孫弟子にあたる高井信行さんが製作。

杉工場
杉工場(出展ゾーン:HOUSE)

杉工場(出展ゾーン:HOME)

林業・製材業のさかんな福岡県うきは市にある杉工場は、明治中期より家具製作をはじめ、創業当初は箪笥などの木製家具を製作。次第に「生徒用机・椅子、跳び箱などの体育用具全般」の製作をするようになり、全国の学校へ納品してきた。同社の新作「FAMILIA」は、品性と優しさをたたえる“ピアノのような存在”を求めて開発された、キャビネットタイプのデスクだ。“子どものため”や“大人のため”だけでない、“家族みんなのため”の形を提案。

若手デザイナーにとって挑戦の場でもあるILT

ILTでは、若手支援プログラムとして、「TALENTS」と「NEXT」の2つのゾーンも展開している。「TALENTS」は国内外の若手デザイナーと企業を繋ぐデザイナーズゾーンで、厳選された新進気鋭のデザイナーが「商品化前のプロトタイプ」を発表し、企業とのビジネスに結びつける飛躍の場として毎年多くの反響が寄せられている。

参加デザイナーの中から審査により選ばれた1名(または1組)が、2018年2月にフランクフルトで開催される国際消費財見本市「アンビエンテ」内のデザイナーズエリア「TALENTS」に招待されるので、ILT内においては登竜門的な場所としての色合いも強い。

AZUCHI
AZUCHI(出展ゾーン:TALENTS)

AZUCHI(出展ゾーン:TALENTS)

橋本崇秀さんと福嶋賢二さんの共同主宰で設立されたクリエイティブスタジオ「AZUCHI」。今年のミラノサローネで発表された「Shade Spot F」は、照明のシェードそのものがひとつの光源であるかのようなスポット型のスタンド照明として話題になった。

KIMU design studio
KIMU design studio(出展ゾーン:TALENTS)

KIMU design studio(出展ゾーン:TALENTS)

台湾の新進気鋭デザインユニット「KIMU design studio」。東洋と西洋、レトロとモダン、相反するモノを組み合わせ、シンプルかつ機能的で日常生活にも取り入れやすいデザインが特徴的。

「TALENTS」に対して「NEXT」は、これからのインテリア・デザイン業界を担っていく若手起業家をサポートするための新規ブランドゾーン。「商品化された新規ブランド」を国内外に広く発信していく」ための場所で、こちらは次のステージへと繋いでいくためのビジネスプラットフォームといえる。

YUKI FUJISAWA
YUKI FUJISAWA(出展ゾーン:NEXT)

YUKI FUJISAWA(出展ゾーン:NEXT)

企業へのデザイン提供や広告媒体のアートワークなど、テキスタイルを軸に幅広く活動するYUKI FUJISAWA。今回、初お披露目となる新商品が紹介される。

OVOceramics
OVOceramics(出展ゾーン:NEXT)

OVOceramics(出展ゾーン:NEXT)

NYを拠点に活動するOVOceramics。布をモチーフに磁器の深い白さを活かし、テクスチャーと“練り込み”の着色のみでデザインされたテーブルウェアを紹介。

以上、駆け足での紹介になったが、最新の(そしてこれからの)デザインアイテムが集う3日間になることは間違いない。見本市はその性質上、バイイングを主たる目的としているわけだが、前述の江口さんのコメントにもあるように、バイヤー以外の来場者が半分を占めていて、バイイング以外にもさまざまなビジネスニーズがあるようだ。今回のアトリウムのテーマ「WANTED!」を掲げていることから考えても、リアルな場所で行われる展示会の機能を拡張することができる可能性はまだまだあるだろう。

5月21日までに下記のリンク先から来場登録した方には、入場がスムーズになる「来場者バッジ」が見本市開催前までに送付される(5月22日以降に登録の場合は、登録受付完了画面、または完了通知メールをプリントアウトして持参)。興味のある方はぜひ登録してみてはいかがだろうか?

▼見本市来場事前登録
https://www2.mmfcservice.com/ilt2017/ja/regist/index.htm?_ga=2.254756360.140276056.1494316692-1757049152.1490924585

Interior Lifestyle Tokyo/インテリア ライフスタイル
会期:6月14日(水)~6月16日(金)
開催時間:10:00~18:00(最終日は16:30まで)
会場:東京ビッグサイト(東京国際展示場)西1・3・4ホール+アトリウム
主催:メサゴ・メッセフランクフルト株式会社
入場料:2,000円(※招待状持参者およびWeb来場事前登録者は無料)
http://interiorlifestyle-tokyo.jp.messefrankfurt.com/

▼オフィシャルフェアガイド
http://interiorlifestyle-tokyo.jp.messefrankfurt.com/content/dam/interiorlifestyle-tokyo/download/2017/ILT2017OfficialFairGuide.pdf.res/ILT2017OfficialFairGuide.pdf