猫の健康をサポートするキャットライフスタイルブランド「RINN」から登場した、猫が木の隙間から透けて見える美しいキャット・ツリー「Modern Cat Tree NEKO」。モダニズム建築やアートミュージアムに合うような、美しい猫用遊戯家具がつくれないかという考えから生まれたプロダクトだ。デザインはプロダクトデザイナーの小宮山洋さんが担当。

縦へ伸びる天然木によって覆われた外観は、猫のプライベート空間をつくりながら、インテリアへ溶け込むオブジェとして機能する。丸棒と丸棒の間にある隙間が猫と人の気配をかすかに繋げ、一体感を感じさせるようになっている。本体は扉のように開閉も可能なため、お手入れもしやすいつくり。キャット・ツリーの台座には、玄関の床に寝そべって体温調整をしていた猫の姿から着想を得て、ギリシャ産の天然大理石を使用。大理石は猫の体温調整をする機能のほかに、本体の重心を安定させる役割も兼ねている。

木材は、岐阜県飛騨地方の天然広葉樹林を使用。この木材は森林に新たな価値を創造する企業「飛騨の森でクマは踊る」が木材を選定し、猫と暮らす家具職人・伊藤雅章さんの手によって組み上げられた。樹種ごとの特性を活かすように適材適所に配している。木と大理石という2つの素材は意匠や機能だけではなく、木の文化である東洋と石の文化である西洋の文化的な融合を表現。

また、猫の爪とぎ用として支柱に巻かれた麻縄は、創業100年以上の老舗による国産の高級麻を採用。消耗しても支柱に巻かれた麻縄は交換が可能となっている。

ちなみにこのキャットツリーは年間22台の限定販売なので、気になる方はお早めにチェックしていただきたい。