期間限定の仮店舗のファサードデザイン。2018年に設計した系列店「吉祥寺さとう」の際にリブランディングしたデザインを踏襲しつつ、期間限定に配慮したものとした。

吉祥寺店ではアルミニウムで作成した直径80mm（同店の丸メンチカツと同等サイズ）のモチーフは、耐候性が高いZAM鋼板に変更し、メンチカツの衣のように壁面にまとわせている。新たに制作した持ち出し看板も、同材でシャープに作成した。のれんは吉祥寺店では刺繍で表現したモチーフをプリントで表現し、武田双雲氏によるロゴマークもプリントしている。

行列のできる吉祥寺店とは違い、通い慣れた人々が代わる代わる訪れる銀座店。ロゴなどは控えめにし、丸メンチカツのモチーフを前面に押し出すことで、控えめながら存在感のあるファサードを目指した。

写真：吉田誠