第292回 上町達也 (代表取締役・デザイナー)

[桐山登士樹の推薦文]

金沢美術工芸大学の河崎圭吾先生からご紹介いただいた「secca」。ここの代表を務めるのが、デザイナーの上町達也さんだ。ニコンのデザイナーを経て、2013年に大学時代を過ごした地元金沢でsecca inc.を設立。

7月28日に10周年を記念して開催された展覧会「巧藝(KOGEI)」に招待を受けたのだが、これがすごかった。まず10年間の仕事量の多さ、その領域、マスプロダクションと一線を置くデザイン思想。そして、自作のテーブルウェアを使用しているレストランでの会食、隙のないおもてなしに感服した。ここまで完璧にできるデザイナーを知らない。

これからの10年は、想像を超えた領域にさらに邁進していくのでしょう。楽しみにしています。

デザインディレクター桐山登士樹

桐山登士樹

デザインディレクター

デザインの可能性を探っていきたい。そんなことを考えて30年。さまざまなプロジェクトを通じて、デザインの力をアピールしています。

上町達也(代表取締役・デザイナー)

上町達也(代表取締役・デザイナー)

1983年岐阜県可児市生まれ。金沢美術工芸大学卒業後、株式会社ニコンに入社し、おもに新企画製品の企画とデザインを担当する。資本主義経済によって加速した価値の異常な消費サイクルに疑問を抱き、手にした人の心を動かす持続的な価値を目指したものづくりをカタチにするため、2013年食とものづくりの街金沢にて「secca inc.」を設立。代表取締役をつとめる。

seccaでは独自の視点でこれからの問いを見定め、それらに対応した新たなモノと体験を生み出すことによって新価値の造形を目指している。現在、secca独自の経営を推進しながら、各作品のコンセプトメイキングをおもに担当する。金沢美術工芸大学非常勤講師/上海同済大学非常勤講師ほか。

https://secca.co.jp/

2023/9/20 9:10