Beirut Art Museum

2016

レバノン・ベイルートでのアートミュージアム計画案。重々しいコンクリートの建物に囲まれた街並みに対比して、軽やかで透明なアートミュージアムとなることを目指した。

都市のアクティビティがアートミュージアム内にまで引き込まれ、アートミュージアムのアクティビティが都市に表出するように、人・アート・自然の対話を企図した。

美術館内部はサーキュレーションコアに内蔵されたエスカレーターで各階を結んだ。主要な展示室部は半外部テラスとしてスパイラル状につながり、アルミルーバーを内包したETFE(フッ素樹脂素材)のダブルスキンで覆われることによって“木漏れ日”のような光環境を実現しようとした。反射の少ないETFEを採用することにより、文字通り透明性の高い美術館を目指した。

山雄和真(建築家)

山雄和真(建築家)

1978年京都府出身。2001年京都大学卒業、卒業設計最優秀賞。2004年東京大学大学院修士課程修了。同年よりCAt(C+A tokyo)所属、2008年より同シニアアソシエイト。2013年、ギングリッチ一級建築士事務所設立、同代表。2018年ドバイで活動していたCAt時代の仲間とともに、東京・ドバイ双方を拠点とする設計事務所として、waiwaiに改組。waiwai東京事務所代表、パートナーに就任。主な進行中のプロジェクトに、「ホテルU(長崎)」「ホテルMX(北海道)」「MMプロジェクト(マニラ・フィリピン)」「Nサテライトオフィス計画(北海道)」「Kヴィラ(北海道)」「Hayy: Creative Hub(ジェッダ・サウジアラビア)」など多数。

https://www.waiwaiarchitects.com/

2019/9/11 11:10