the flower funeral〜cat〜

2016

東日本大震災以降、「死と生」をいうものを強く意識するようになり、経済的で合理的な現代社会から死生観を見出し、作品を展開しています。その作品が「the flower funeral」シリーズです。

「the flower funeral〜cat〜」は最も身近な動物であった私の飼猫への感謝と葬いがテーマとなっています。私は猫を飼っていた経験があり、とても可愛がっていました。だが実家を離れ、上京した私は死を看取ることはできませんでした。幼い頃から一緒だったため、子供の頃の可愛がり方は猫にとってさぞ迷惑であっただろう。結局最後の方は実家に帰る時だけ可愛がっていました。居なくなり、寂しくも思った。共同墓地に手を合わせに行ったがそれだけ良かったのだろうか。

飼い猫にはとても癒され、色々な経験をもらった、だからこそ何かしてあげたい。遅いかもしれないが感謝の気持ちを形にした作品です。本作を機にさまざまなペットの頭蓋骨をモチーフに作品を制作しています。

Photo:橋本憲一

the flower funeral〜cat〜(金工作家)

髙橋賢悟(金工作家)

鹿児島県出身。東京藝術大学工芸科卒業、同大学修士課程鋳金研究室卒業。同大学の教育研究助手、非常勤講師をしながら作家活動を行う。第7回佐野ルネッサン鋳金展大賞、伝統工芸日本金工展新人賞、東京藝術大学エメラルド賞など、他にも数多くの賞を受賞。また、独自に研究してきた生花をアルミニウムで精巧に鋳造する現物鋳造法は高い評価を受け、「驚異の超絶技法!明治工芸から現代アートへ」に参加。作品は、TV、雑誌、webマガジンなど多くのメディアにも紹介されている。現在はその技法と表現をさらに研究するために、東京藝術大学博士課程に在籍している。 (Photo:橋本憲一)

http://www.kengo-takahashi.jp/

2018/10/17 10:30