Visible Motion

2017 / アイシン精機株式会社

2017年のミラノデザインウィークで発表したインスタレーション。

アイシン精機の技術がつくる美しい自動車の動きを、4つのタイヤ跡の動きだけで表現するという、TAKT PROJECT・吉泉聡さんのコンセプトを実現するため、70リットルの磁性流体を張った水盤の下に、永久磁石を搭載した4台のロボットを自走させるシステムを構成した。静謐な空間に配されるミニマルな動きによって、見る者の自由なイマジネーションを誘起するような表現を目指した。

DSA日本空間デザイン賞 金賞(2017)、日本サインデザイン協会SDA賞 優秀賞(2017)を受賞。

撮影:大木大輔(1~8枚目)、加治洋紀(9~12枚目)

武井祥平(エンジニア/研究者)

武井祥平(エンジニア/研究者)

1984年岐阜県生まれ。高専で電気工学、大学で認知心理学を専攻。2006~2010年株式会社丹青社。2012年東京大学大学院 情報学環・学際情報学府修士課程修了。同年、クリエイティブスタジオnomena設立。工学的な発想から生み出される独自の空間表現が、さまざまな分野から評価されている。気鋭のアーティストやデザイナーとの共同制作におけるテクニカルディレクションも数多く手がける。受賞歴に、東京大学総長賞(2012)、電気情報通信学会MVE賞(2012)、東京都現代美術館ブルームバーグ・パヴィリオン・プロジェクト公募展グランプリ(2012)、DSA日本空間デザイン賞金賞(2017)、日本サインデザイン協会SDA賞優秀賞(2017)ほか。2016年より科学技術振興機構ERATO川原万有情報網プロジェクト 特任研究員。

https://nomena.co.jp/