MOMENTum

2014

ミラノデザインウィーク サローネ・サテリテ(2014)にて発表したインスタレーション。

超撥水加工が施された椀状のテーブルに、水滴を射出することで有機的なパターンを描く。水滴の射出は機械的に制御されているが、そこに表れる水は決して同じ表情を見せることなく、ときに優雅に踊り、ときに激しく躍動する。見る者はそこに思い思いの情景や物語を投影し、いわば「見立て」にも似た精神的創作を無意識に経験する。武井がメンバーとして参加するクリエイティブチーム「KAPPES」としての作品。

武井祥平(エンジニア/研究者)

武井祥平(エンジニア/研究者)

1984年岐阜県生まれ。高専で電気工学、大学で認知心理学を専攻。2006~2010年株式会社丹青社。2012年東京大学大学院 情報学環・学際情報学府修士課程修了。同年、クリエイティブスタジオnomena設立。工学的な発想から生み出される独自の空間表現が、さまざまな分野から評価されている。気鋭のアーティストやデザイナーとの共同制作におけるテクニカルディレクションも数多く手がける。受賞歴に、東京大学総長賞(2012)、電気情報通信学会MVE賞(2012)、東京都現代美術館ブルームバーグ・パヴィリオン・プロジェクト公募展グランプリ(2012)、DSA日本空間デザイン賞金賞(2017)、日本サインデザイン協会SDA賞優秀賞(2017)ほか。2016年より科学技術振興機構ERATO川原万有情報網プロジェクト 特任研究員。

https://nomena.co.jp/

2018/2/15 14:45