東泉一郎(デザイナー/クリエイティブディレクター)
東京生まれ。早稲田大学理工学中退。多摩美術大学卒。さまざまな表現領域と、デザイン、サイエンス、エンジニアリングなどの間を翻訳・橋渡しをしつつ、問題解決やイノベーションに取り組む。1997年「Ars Electronica」にて、ネットワーク部門ゴールデン・ニカを受賞した“Sensorium project”のディレクターとして、内外各地で実験的インスタレーションを行うほか、日本科学未来館「インターネット物理モデル」、「2002 FIFA World Cup」のための演出コンセプトワーク、KDDI "AU design project"コンセプトモデル、JAXA"moonbell"プロジェクト、ロボットをベースにしたフィジカルインターフェース開発など、ストリートな表現から研究開発まで、大小を問わずコミュニケーションをデザインしている。
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昨年、21_21 DESIGN SIGHTの企画展「デザインの解剖展」のオープニングパーティーで東泉さんと久しぶりに再会した。私の知る東泉さんは、ユニークで理論派。かつては「Studio Voice」のエディトリアルや科学未来館、十和田市美術館のサイン計画などのお仕事をされており、そのアプローチや表現には独自性を感じていた。今回ご紹介するにあたり、この10年の仕事を見せていただいたが、想像以上に活動の領域が広がっているのに驚いた。そこまでやっているのか!!と驚嘆。マルチな思考を持つ東泉さんだけに、興味や関心のある領域には盛んに参画し、独自の表現にトライしているのが伝わってきた。こうした一定の枠(領域)を越えた活動にこそ、デザインの可能性を見ることができる。
桐山登士樹(デザインディレクター)
デザインの可能性を探っていきたい。そんなことを考えて30年。さまざまなプロジェクトを通じて、デザインの力をアピールしています。