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2011 / 江戸切子

派手で装飾的な意匠が多い江戸切子の中において、地味で廃れゆく存在であった「平磨き(ガラス生地を平らに磨く加工)」の技法に光を当てたデザインである。「平磨き」加工による江戸切子の冷茶碗は、不定形な面が織りなす屈折が平磨きの美しさを引き出している。

茶を注ぐに従って光の屈折は大きく変化し、茶とともに完成するデザインとなっている。

安島諭 + 本田智子(デザイナー)

安島諭 + 本田智子(デザイナー)

安島諭
金沢美術工芸大学卒。北岡デザイン事務所、ナカミチを経て1998年THINGS設立。ハイエンドオーディオ、インテリアデザイン、インタラクティブコンテンツ、モーショングラフィックス、企業との先行開発の経験を持つ。社会やビジネスの視点からデザイン戦略・デザインマネジメントを行ってきた。現在、金沢美術工芸大学製品デザイン専攻教授。

本田智子
武蔵野美術大学卒。デザインスタジオTAD、エムアンドエムデザイン事務所を経て1998年THINGS設立。景観設計、インテリア、プロダクトデザインの経験を持つ。近年は製品企画から販売にいたるまでの総合的なデザインプロデュースを行ってきた。現在は環境と農業におけるデザインに取り組んでいる。

おもな受賞
2012 German Design Award(独)Silver
2011 Design Plus賞(独)
2010 Good Design賞 中小企業庁長官賞
2010 MM総研大賞 デジタルサイネージ分野 最優秀賞
2000 海南国際デザインコンペティション 金賞

THINGS
http://www.thingsstyle.com/ts/topics.html