「甲胄・生命のパッケージデザイン」展より オオクワガタ

2014

生命を包み込むパッケージとしての、昆虫の造形や色彩の妙に着目した作品群。中でも「甲胄」すなわち攻撃と防御のためのデザインに特化した昆虫たちをピックアップして行った展覧会の作品である。革シボのような質感、装飾的とさえ思える曲線を用いたデザイン、鎧の縅(おどし)さながらの可動部の毛など人の作った甲胄との共通点も多く興味深い。

松本泉(デザイナー)

松本泉(デザイナー)

1959年 東京生まれ。1983年 東京藝術大学大学院修了。同年(株)資生堂入社。パッケージデザイン、クリエイティブディレクションを行う。担当ブランドは、クレ・ド・ポー ボーテ、アクアレーベル、アネッサ、エリクシール、dプログラム、&フェイス、ディグニータ、リバイタル、草花木果など多数。2002年~2014年 公益社団法人日本パッケージデザイン協会理事を務める。2014年3月 資生堂退社。フリーランスとしてパッケージデザインを行うとともに、「生命のパッケージデザイン」というテーマで昆虫の造形に着目した写真表現に取り組む。同8月、個展「甲胄・生命のパッケージデザイン」展(銀座コバヤシ画廊)同11月、二人展「花虫万華鏡」(ギャラリーコスモス)開催予定。

2014/11/5 0:00