ひとへやの森

2008

日本のワンルーム空間はとても狭く、その面積的制約から機能の配置は限られ、ほとんど同じ間取りが延々と繰り返しています。
このインスタレーションでは、そのような状況を逆手に取り、むしろ狭さを活かしたこれまでにない住まい方を提案しました。同じ形をした8本の木を、粗密をつくりながら部屋の中に点在させ、沢山の小さな居場所を作り出します。枝は、生活用品を吊るすことができ、それぞれの居場所を、個性的に育ててゆきます。実際の寸法より、遥かに広く見え、住人が思い思いに使いこなすことが出来きる空間が実現しました。

猪熊 純 + 成瀬友梨(建築家)

猪熊 純 + 成瀬友梨(建築家)

猪熊純
1977年神奈川県生まれ。2004年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 修士課程修了。同年から2006年まで、千葉学建築計画事務所勤務の後、2007年成瀬・猪熊建築設計事務所共同設立。2008年から首都大学東京助教。

成瀬友梨
1979年愛知県生まれ。2007年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 博士課程単位取得退学の後、同年、成瀬・猪熊建築設計事務所共同設立。2008年から09年東京理科大学非常勤講師。2009年東京大学大学院特任助教。2010から同大学院助教。

成瀬・猪熊建築設計事務所
建築はもとより、プロダクトからランドスケープ、まちづくりまで、様々なデザインを行う。近年では、場所のシェアの研究を行い、新しい運営と一体的に空間を作ることを実践。コワーキングスペース、イノベーションセンター、シェアハウス、コミュニティカフェ、福祉施設などを設計中。
http://www.narukuma.com

2013/8/7 0:00