ROOM101

2006

分譲マンションのLDK部分のリノベーションです。改築前は、リビングとキッチンがカウンターと吊り棚によって分断され、3.4mの天井高を活かしきれず、暗いキッチンでした。これらの問題に対し、収納を立体的に浮かせたデザインで、収納量の増加と空間の広がり、使い勝手の良さを実現しました。収納を壁から飛び出させるために構造計算もし、鉄骨で支えています。とても小さなデザインの中に、LDKに対する提案、立体的な空間活用の提案、スケールの問題、内装における構造設計の意味を込められたと思っています。

猪熊 純 + 成瀬友梨(建築家)

猪熊 純 + 成瀬友梨(建築家)

猪熊純
1977年神奈川県生まれ。2004年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 修士課程修了。同年から2006年まで、千葉学建築計画事務所勤務の後、2007年成瀬・猪熊建築設計事務所共同設立。2008年から首都大学東京助教。

成瀬友梨
1979年愛知県生まれ。2007年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 博士課程単位取得退学の後、同年、成瀬・猪熊建築設計事務所共同設立。2008年から09年東京理科大学非常勤講師。2009年東京大学大学院特任助教。2010から同大学院助教。

成瀬・猪熊建築設計事務所
建築はもとより、プロダクトからランドスケープ、まちづくりまで、様々なデザインを行う。近年では、場所のシェアの研究を行い、新しい運営と一体的に空間を作ることを実践。コワーキングスペース、イノベーションセンター、シェアハウス、コミュニティカフェ、福祉施設などを設計中。
http://www.narukuma.com

2013/8/7 0:00