世田谷フラット

2011

壁式構造の共同住宅の内装プロジェクトです。
壁をほとんど変更出来ないという難点があったため、私たちは、壁以外の要素を入念に調整することで、もともとある壁を活かしながら、広がりのある空間となるよう考えました。
仕上げは、普通型枠打ち放し・モルタル金ごて・パテ扱きクリア塗装・ラーチ合板の4種を使っています。普通型枠打ち放しは古い躯体、ラーチ合板は新設ですが、モルタルとパテ扱きは、壁紙を剥いで現れたモルタル+パテ扱きに、上塗りをしたものです。古い要素でありながら新しい、不思議な内装になっています。

※苅部寛子建築設計事務所と共同設計

猪熊 純 + 成瀬友梨(建築家)

猪熊 純 + 成瀬友梨(建築家)

猪熊純
1977年神奈川県生まれ。2004年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 修士課程修了。同年から2006年まで、千葉学建築計画事務所勤務の後、2007年成瀬・猪熊建築設計事務所共同設立。2008年から首都大学東京助教。

成瀬友梨
1979年愛知県生まれ。2007年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 博士課程単位取得退学の後、同年、成瀬・猪熊建築設計事務所共同設立。2008年から09年東京理科大学非常勤講師。2009年東京大学大学院特任助教。2010から同大学院助教。

成瀬・猪熊建築設計事務所
建築はもとより、プロダクトからランドスケープ、まちづくりまで、様々なデザインを行う。近年では、場所のシェアの研究を行い、新しい運営と一体的に空間を作ることを実践。コワーキングスペース、イノベーションセンター、シェアハウス、コミュニティカフェ、福祉施設などを設計中。
http://www.narukuma.com

2013/8/7 0:00