beyond form / かたちなき野性 GUSHA GUSHA, KUSHA KUSHA

2024 / IM MEN

プロダクトとして完成形でありながら自在に姿形を変え、自然物のような有機性と人工物のような無機性を持つ、IM MEN AUTUMN WINTER 2024/25シーズンのバッグ「GUSHA GUSHA」と「KUSHA KUSHA」。特殊な素材で制作されたバッグは、まるで粘土のような、紙のような、身の回りにある無垢な素材を彷彿とさせます。

素材そのものにふれることで生まれる直観的な心地よさ、根源的な美意識に向き合う試みとして企画される本展に、ディレクション、会場構成、そして作家として参加させていただきました。

表現の領域を横断する作家として本企画展に参加いただいたのは、木下理子氏、鈴木元氏、中田愛美里氏、渡来徹氏。多種多様な背景を持つ作家のみなさまに参加していただくことによって、素材とつくり手がどのような引力で互いを引き寄せるのか、作品を通した体感によって見えてくるのは、ものづくりの視点の差異や共通点です。

本展はつくり手が、そして人間として生きるすべての人が持ち得る、明確な輪郭や定義を持たない「かたちなき野性」を顕にします。

吉添裕人(空間デザイナー・アーティスト)

吉添裕人(空間デザイナー・アーティスト)

1986年生まれ。武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業。独立後、都市開発や商業施設開発等の空間デザインを主軸としたクライアントワークに従事。制作活動では日本の文化背景や宗教観と通ずる「変化」「動き」「時間」といった不完全で流動性のある事象を扱う。なかでも変容し続ける「光と影」の要素を軸に探究。すべての事物(素材)は光と影を瞬間的にかたちに留め、認知するための媒体であると捉え、その間に生じる現象と知覚の関係性を用いて制作を行う。HUBLOT DESIGN PRIZE 2022 Finalist、LEXUS DESIGN AWARD 2017グランプリなど受賞多数。京都芸術大学非常勤講師。

https://www.hirotoyoshizoe.com/
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2024/8/29 14:40