2024年秋に行きたい!おすすめの芸術祭6選

2024年秋に行きたい!おすすめの芸術祭6選

秋分の日を過ぎ、いよいよ秋の訪れを感じはじめる時期ですね。今年も残すところ3か月ほどですが、いまからでも行ける芸術祭がたくさんあるのをご存知でしょうか?

本記事では全国各地で開催される、編集部おすすめの芸術祭を、会期スタートが早い順にご紹介します!

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024

越後妻有地域(新潟県十日町市・津南町)独自の歴史や自然など、豊かな資源の魅力を活かしたアート作品や、国際的な発信力を持つアート、プロジェクトを発信する「大地の芸術祭」。

マ・ヤンソン MADアーキテクツ「野辺の泡」Photo by Zhu Yumeng

マ・ヤンソン MADアーキテクツ「野辺の泡」Photo by Zhu Yumeng

2000年からはじまった同芸術祭は、四季を通して300点以上の作品を楽しめるだけでなく、さまざまな企画展やツアーを開催。総合ディレクターは北川フラムさん。

日本で開催されている地域芸術祭のパイオニアで、アートを道しるべに里山を巡る新しい旅は、アートによる地域づくりの先進事例として国内外から注目を集めています。

会期:2024年7月13日(土)~11月10日(日)
会場:新潟県越後妻有地域(新潟県十日町市、津南町)
https://www.echigo-tsumari.jp/

神戸六甲ミーツ・アート 2024 beyond

神戸六甲ミーツ・アートは、神戸・六甲山上で毎年開催される現代アートの芸術祭です。2010年にスタートし、これまでにのべ520組以上のアーティストが参加してきました。15回目を迎える今回は、名称を「神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond」に改め、神戸を象徴する山、六甲山の自然とアートをより一層楽しめる芸術祭を目指しています。

Artwork by Marie Ikura Photographs by Yukihiro Yoshikawa

今回のテーマは「新しい視界 Find new perspectives.」。過去最多となる招待・公募を合わせた61組のアーティストが参加予定で、国内外から幅広い視点で活動しているアーティストの作品を楽しめます。

また、山中の散策路沿いに作品を展示するトレイルエリアが増設され、アート鑑賞とともに六甲山の新たな魅力にも触れられます。日常を少し離れ、自然の中でさまざまな価値観と出会える芸術祭です。

会期:2024年8月24日(土)~11月24日(日)
会場:神戸・六甲山上の9会場
https://rokkomeetsart.jp/

三陸国際芸術祭 2024「訪レ(おとずれ)」

東北地方三陸沿岸地域にて、「三陸国際芸術祭 2024『訪レ(おとずれ)』」が2024年9月から2025年3月(予定)まで開催されています。

©︎三陸国際芸術推進委員会

©︎三陸国際芸術推進委員会

2014年からスタートした三陸国際芸術祭は、青森県八戸市から岩手県陸前高田市までの三陸沿岸地域を舞台に、各地で幾世代もの伝承を経て根付き、いまも脈々と受け継がれている芸能の魅力の発信を軸として、国内外のアーティストと三陸の広大な自然とが融合する芸術祭として開催されてきました。

2018年からは、三陸の15市町村と三陸鉄道株式会社、さらに文化芸術を専門とする民間団体により構成する「三陸国際芸術推進委員会」を発足し、より地域との連携を深め各地に根差した芸術祭を目指しています。国際芸術祭という形で開催することにより、三陸の芸能が世界と繋がるきっかけとなり、多様な文化との交流を通して、震災からの文化芸術による創造的復興に取り組んでいます。

会期:2024年9月1日(日)~2025円3月31日(月)
会場:東北地方三陸沿岸地域
https://sanfes.com/

北アルプス国際芸術祭

長野の大町市にて、2024年9月13日から11月4日まで開催されている「北アルプス国際芸術祭 2024」。コンセプトは「水・木・土・空 〜土地は気配であり。透明度であり。重さなのだ〜」。

3,000m級の峰々が連なる北アルプスに抱かれた、長野県の北西部、大町市(信濃大町)を舞台に、3年に1度開催している同芸術祭。国内外のアーティストによるサイトスペシフィックなアートを道標に、清らかで豊富な雪解け水、凛として澄みわたる空気、豊かな四季の景観、そして風土をあらわす食文化を体感できます。

会期中は、オフィシャルツアーや芸術祭専用のアートバスも運行。アートバスは各コースのバスに乗ることで、市街地エリア以外のほぼすべての作品を巡ることが可能です。

会期:2024年9月13日(金)~11月4日(月)
会場:長野県大町市
https://shinano-omachi.jp/

森の芸術祭 晴れの国・岡山

今年はじめて開催される「森の芸術祭 晴れの国・岡山」。2024年9月28日から11月24日まで、岡山県北を舞台にさまざまなイベントがおこなわれます。アートディレクターは、金沢21世紀美術館の館長であり、東京藝術大学名誉教授の長谷川祐子さん。

新たな切り口で岡山県北地域の魅力を引き出し、非日常の特別な体験を提供するアート作品の展示や関連イベントを開催することで、芸術祭を核とした周遊型の観光振興や交流人口の拡大、シビックプライドの醸成を目指しています。

「森の芸術祭」という名称は、岡山の温暖な気候、豊かな水や資源、食など私たちが生きる上での大切な要素を満たしているこの地域の自然の恵みや文化、人々が集まる場所としての多様性と豊かさを象徴する「森」からきています。

同芸術祭は、そんな「森」がもたらす「恵み」を芸術の力で未来に向けて活性化することを目的に、「本当に必要な資本とは何か?」を問いかけます。美術館や記念館や学校などの文化施設、水やエネルギー、食の供給といった生活のインフラ、自然環境を共通の資本と考え、アーティストのみならず、建築家や科学者、民俗学者といった専門家も交え、地域の人々の協力を得ながら「新しい資本」をつくりあげていきます。

会期:2024年9月28日(土)~11月24日(日)
会場:岡山県内の12市町村
https://forestartfest-okayama.jp/

種子島宇宙芸術祭ライトフェスティバル 2024

国内最大の宇宙センターである種子島宇宙センターをメイン会場にした、ライトアートイベント「種子島宇宙芸術祭 ライトフェスティバル2024」。スローガンは、「未知を愛そう。」。

千田泰広:Aftereal2023

千田泰広:Aftereal2023

ライトアートとは、光を使用した芸術作品の総称のこと。近年はライトアートを主題にしたフェスティバルが、ヨーロッパやアメリカなど、世界各国でおこなわれています。

同芸術祭では、アーティストの千田泰広さんによる大型アート作品をはじめ、参加アーティスト14組(海外5組、国内9組)、作品総展示数22点を予定。「宇宙×アート」という唯一無二の幻想的な世界を楽しめます。

会期:2024年11月1日(金)〜12月8日(日)※金・土・日・祝日のみ開催
会場:種子島宇宙センター
https://satfes.jp/

連休が多く、気候もよく、旅行やちょっとしたお出かけにぴったりのいまの時期。「芸術の秋」を満喫して季節を楽しんでみてはいかがでしょうか。近々、秋のイベントもまとめてご紹介予定なのでお楽しみに!