“s+s”シリーズ

暮らしの場面に合わせて仕様を変えられる家具

昔から林業や製材業が盛んな、福岡県うきは市にある家具製造メーカー・株式会社杉工場。明治中期に創業し、当時は学校向けの生徒用の机、椅子、跳び箱などを製造していた。現在では一般家庭向けのデスクやテーブルを中心にものづくりをおこなっている。

デザイナーの猿山修とコラボレーションしたブランド「“s+s”シリーズ」は、“なるべく国産材を使いたい”という共通の思いから、鹿児島産のヒノキ材で制作されたシリーズだ。神社仏閣の骨組みのような潔さと清々しさを持ったデスクは、華美な装飾はないが、無駄を省いたがゆえにプロダクトとしての存在感が際立っている。

メイン天板の横には少し小さなサイズのサブ天板がついており、ひとつの大きなテーブルにすることもできる。また、そのまま天板を外してしまえば、畳や板の間に直接置く座卓として使うことも可能だ。暮らしの場面や料理に合わせて、自由に変えれる仕様になっている。スツールは、座板の四方を面取りして角を落とすことで、強度を備えた厚手の板でも薄くすっきり見えるデザイン。

素材の特性を活かし、無駄な材料を使っていないため、とても軽くて持ち運びも簡単。さまざまな場面に対応し、暮らしの可能性を広げる用途を備えている家具といえる。

デザイン:猿山修

1966年埼玉県生まれ。プロダクトデザイナー(ギュメレイアウトスタジオ主宰)。元麻布にて古陶磁を含むテーブルウェアなどを扱う「さる山」を主宰。演劇、映像や展覧会の作曲・演奏活動もおこなう。

desk 860-1200

サイズ W860-1,023×H710×D667mm
素材 天然木ヒノキ材・真鍮
塗装 オイル仕上げ
価格(税別) 68,000円

stool-a

サイズ W360×H449×D240mm
素材 天然木ヒノキ材
塗装 オイル仕上げ
価格(税別) 21,200円