アクタスが品川・天王洲にて運営するレストラン「SOHOLM(スーホルム)」のテーマ素材のひとつである、“ジビエ(猪・鹿などの狩猟肉)”を使った本格煮込み料理の缶詰「SOHOLM GIBIER CAN(スーホルムジビエ缶)」。
通常、大手流通店などで並べられる缶詰は他の商品より目立たせるために派手な色や模様使いのものが多いが、「SOHOLM GIBIER CAN」はインテリアの設えとしてキッチンやダイニングに置いても違和感がなく、またギフトとしても喜ばれるようにデザインされている。商品コンセプトをジオメトリカルな英文書体で均等にレイアウトし、使う色も最小限に留め、紙や鉄といった素材の質感が目に飛び込んでくるよう、あえてシンプルな要素でデザインを構成。海外のセレクトショップやジェネラルストアに陳列されているようなイメージ喚起を狙った。アジアの製品を対象に優れたパッケージデザインを表彰する「TOPAWARDS ASIA 2016 December Outstanding in Materials Award of Food」を受賞した。
製品の中身は、レストラン総料理長監修のもと、北海道・新得町、島根県・美郷町の協力により、猪肉ベース3種類、鹿肉ベース3種類の計6種類。
レストランのメインメニューである本格ジビエ料理を、自宅でも気軽に楽しんでもらいたいという願いから生まれたジビエ缶。その背景には野生の鹿や猪が農作物へ与える被害に苦しむ生産者との協業によって、獣害を阻止するための捕獲。そして、狩猟肉の加工から調理・出荷までを地元で一貫して行うことで、新たな雇用を創出するという狙いがあった。デザインに共感して手に取り、購入した商品が結果として地域の生産者を支援する。製品の中身のクオリティとともに、「使い手と、作り手の喜びを繋げるデザイン」という願いがこめられている。