新宿OZONEで行われた、柳宗理氏の全製品の展示販売展の展示アートディレクション。その場で購入できる、つまり手にとって製品を確かめられるということと、デザインを美しく見せることが条件となった。そこで、全製品のシルエットを作成して製品の下にレイアウトし、手に取った後に戻す場所を伝達することで会期中の展示の乱れを極力抑えることとした。天面はグレイとし、作品のトーンと静かに差異を出すことで上質感を表現。

クレジットもシルエット内に記載し、一見すると製品以外は目に入らない整然としたディスプレイデザインを目指した。会場デザインは長岡勉氏。

シルエットの作成と展示作品のスペーシングの確認のため、OZONEのバックヤードでスタッフとともに全作品を現物で並べ写真撮影したことは今となっては楽しい記憶である。