Age

2015

熟成、経年変化をテーマにした器です。年輪の風合いを出すために、全面を削り出し、荒々しい土肌を表現しました。普段からスーパーマーケットにあるきれいな野菜よりも、土付きの野菜に魅力を感じていたことや、日本人が焼き物の土見せ高台を無意識に気にしてしまうことから、大地の色である茶色は食材を自然に映し出す最良色の一つであると考えるようになりました。 

制作するときに最も重要なことは、低速のろくろで最後までつくりきることです。それにより微妙な歪みが生じ、とても柔らかな印象に仕上がります。

取扱店舗:雨晴/AMAHARE
料理写真協力:Restaurant UOZENCave YunokiTAKAZAWA

釋永岳(陶芸家)

釋永岳(陶芸家)

1978年富山県生まれ。2002年に東京藝術大学彫刻科を卒業。2003年に京都府立陶工専門校成形科卒業。2006年に富山市岩瀬森家土蔵群にて作陶を開始する。レストランや企業、個人向けにオーダーメイドを中心とした食器、オブジェなどの陶磁器の製造販売を行っている。2020年には彫刻作品「Spiraling Pyramidが、LACMA(Los Angeles County Museum of Art)のパブリックコレクションに加えられた。

http://gaku-shakunaga.com/