UNIT of MUJI-単位展

2015 / 三宅一生デザイン文化財団 21_21design sight/株式会社良品計画

21_21 DESIGN SIGHTで開催された「単位展」での作品。無印良品の単位とは何かをテーマに、全てのプロダクトの始まりとなったスチールユニットシェルフでつくられた生活空間です。

H820・D400・W185、H820・D250・W185という2つのサイズの棚板による収納ボリュームを複数組み合わせて、H820・D820・W185というグリッドをつくり、それらを平面、立体の両方向に配置、再構成。無印良品で買えるもののみを実生活をイメージして空間に配置しています。

本体はもちろんのこと、ほぼすべての金物、連結部材が純正のシェルフの部材であり、手を加えた個所も切断のみで溶接などは一切行っていません。完成された定型の、また一つの法則を前提としてできているディテールを、数百個積み上げることで形を成しています。

佐野文彦(建築家/美術家)

佐野文彦(建築家/美術家)

1981年奈良県生まれ。京都、中村外二工務店に数寄屋大工として弟子入り。年季明け後、設計事務所を経て、2011年に独立。現場の経験から得た工法や素材、寸法感覚を活かし、コンセプトから現代における日本の文化とは何かを掘り下げ、作品を製作している。2016年には世界16か国を歴訪し、各地でおもてなしの場としての茶室を作るプロジェクトを敢行。さまざまな地域の持つ文化の新しい価値を作ることを目指し、建築、インテリア、プロダクト、アートワークなど、国内外で領域横断的な活動を続けている。

EDIDA 2014 ELLE DECO Young Japanese Design Talent、IF DESIGN AWARD 2020受賞、2016年度文化庁文化交流使、Dezeen Awards shortlists、FRAME AWARD nominate、IDEA-TOPs nominateなど。

http://fumihikosano.jp/

2020/6/17 14:00