MTRL KYOTO/FabCafe Kyoto

2016 / 株式会社ロフトワーク

築120年になる擬洋風建築を、コワーキングスペースへのリノベーションを行いました。

1階ファサードは格子を設置することで店内の様子が伺え、建物と町の接点として建物内部へ路地的視線を引き込み、京都らしさを表現。2階は既存鉄骨下地を活かすことで向かいに建つ寺を眺める視界を確保し、躯体側壁面は既存の土壁をガラス戸によって閉じ込めています。3階はプライベートオフィスとして、壁付デスク、コミュニケーション用巨大カウンター、ミーティングスペース、収納エリアと、用途別に空間をつくっています。

随所に新旧さまざまな素材を使っており、触れることで五感で体感できるオープンな空間をつくりだしました。

佐野文彦(建築家/美術家)

佐野文彦(建築家/美術家)

1981年奈良県生まれ。京都、中村外二工務店に数寄屋大工として弟子入り。年季明け後、設計事務所を経て、2011年に独立。現場の経験から得た工法や素材、寸法感覚を活かし、コンセプトから現代における日本の文化とは何かを掘り下げ、作品を製作している。2016年には世界16か国を歴訪し、各地でおもてなしの場としての茶室を作るプロジェクトを敢行。さまざまな地域の持つ文化の新しい価値を作ることを目指し、建築、インテリア、プロダクト、アートワークなど、国内外で領域横断的な活動を続けている。

EDIDA 2014 ELLE DECO Young Japanese Design Talent、IF DESIGN AWARD 2020受賞、2016年度文化庁文化交流使、Dezeen Awards shortlists、FRAME AWARD nominate、IDEA-TOPs nominateなど。

http://fumihikosano.jp/

2020/6/17 14:00