円遊庵

2013 / 丸若屋

伝統工芸と現代を繋ぐモノづくりをプロデュースする、丸若屋のサロン兼ショールーム。杉のカウンターを中心として鴨居、敷居、柱のみで空間を構成しました。

場として必要な寸法に合わせて高さを変えた連続する鴨居と、配置や本数を絞った柱の配置により、無自覚的に空間の変化を感じ、誘導されることで、丸若屋の代表・丸若裕俊によって設えられた物を見ながら丸若屋の世界観を感じることができる空間です。

佐野文彦(建築家/美術家)

佐野文彦(建築家/美術家)

1981年奈良県生まれ。京都、中村外二工務店に数寄屋大工として弟子入り。年季明け後、設計事務所を経て、2011年に独立。現場の経験から得た工法や素材、寸法感覚を活かし、コンセプトから現代における日本の文化とは何かを掘り下げ、作品を製作している。2016年には世界16か国を歴訪し、各地でおもてなしの場としての茶室を作るプロジェクトを敢行。さまざまな地域の持つ文化の新しい価値を作ることを目指し、建築、インテリア、プロダクト、アートワークなど、国内外で領域横断的な活動を続けている。

EDIDA 2014 ELLE DECO Young Japanese Design Talent、IF DESIGN AWARD 2020受賞、2016年度文化庁文化交流使、Dezeen Awards shortlists、FRAME AWARD nominate、IDEA-TOPs nominateなど。

http://fumihikosano.jp/

2020/6/17 14:00