Frankenstein’s chair

2016 / 株式会社良品計画

家具や雑貨を取り扱うインテリアショップ「イデー(IDÉE)」が運営するカフェのためにデザインした椅子。クライアントからは古くなった物・廃棄された物の価値を再発見し、新たに提案する取り組みとして「Reuse, Recycle, Upcycle & D.I.Y.」というコンセプトが与えられた。

座面・背もたれが壊れ廃棄された椅子の「フレーム」と、販売することができないB品や古くなり壊れた「椅子」のそれぞれ使える部分を抽出し繋ぎあわせることで、フランケンシュタインのようなさまざまな要素が混じり合った新たな価値を持つ椅子が生まれた。白いフレームも含め、すべて廃材でできている。

Photo:Syunsuke Tanigawa

狩野佑真(デザインディレクター/デザイナー)

狩野佑真(デザインディレクター/デザイナー)

1988年栃木県生まれ。東京造形大学デザイン学科室内建築専攻修了。アーティスト鈴木康広氏のアシスタントを経て、2012年デザイン事務所「studio yumakano」を設立。江戸末期から続く川崎市内の造船所にスタジオを構え、プロダクトデザインを中心に、マテリアル開発からブランドディレクション、インテリア設計、アートワークなど実験的なアプローチを追求しさまざまなプロジェクトを行う。ミラノサローネやパリデザインウィークなど国内外で作品を発表している。おもな受賞にグッドデザイン賞、IFFTヤングデザイナーアワード、German Design Awardなど。

https://yumakano.com

2019/5/8 12:15