第229回 羽田純 (アートディレクター)

[桐山登士樹の推薦文]

富山県高岡市に拠点を置くアートディレクターの羽田純さん。この人のデザインの領域は広い。そして、何よりエネルギーがほとばしっている若者だ。彼の仕事で最初に目にしたのは「高岡伝統産業青年会」のアートディレクションで、たしか2012年のギフトショーだったと記憶する。「職人=かっこいい」と思わせるきっかけとなったデザインで非常にインパクトがあった。その後「Discover Japan」誌の表紙やエディトリアルに登場しているのでご覧になった方も少なくないだろう。現在、私が所長を務める富山県総合デザインセンターの起案事業「技のこわけ」でも協力いただいている。これまでの作品の中では、2016年のGREEN展のポスターが好きだ。ポスターの制作が減少する中、綺麗なタイプフェイスができるデザイナーが少なくなっただけに、この作品はポスターの可能性を示した傑出したデザインだ。

デザインディレクター桐山登士樹

桐山登士樹

デザインディレクター

デザインの可能性を探っていきたい。そんなことを考えて30年。さまざまなプロジェクトを通じて、デザインの力をアピールしています。

羽田純(アートディレクター)

羽田純(アートディレクター)

1984年大阪出身。ギャラリーのキュレーションを8年間担当後、スタジオ「ROLE」設立。現在は富山県を拠点に、デザイン・プロジェクトのほか、ジャンルを横断しながらさまざまな『活動』の魅力をデザイン。

【受賞】
TOYAMA ADC グランプリ/とやまクリエーター 大賞(最年少受賞)/富山県デザイン展 大賞/富山コピーライターズクラブ 準クラブ賞/北陸コピーライターズクラブ 特別賞/北日本新聞広告賞 特別賞/ゴールデン ピン デザインアワード ベストオブデザイン賞(台湾)/メキシコ国際ポスタービエンナーレ、ブルノ国際グラフィックデザインビエンナーレ、ラハティ国際ポスタービエンナーレ 入選/JAGDA新人賞 ノミネート そのほか

http://haneda-jun.net/