GLACIER FORMATION-AGC Milano Salone 2015-

2015 / AGC旭硝子

光を透過・反射し、情報を投影・表示できる新しいガラスを用いた、情報との新しい関係性を体感するインスタレーション。

肥大化し続ける情報の全体像を、人はもはや把握することはできない。抽出された部分としての情報を認識しているのであって、マスとしての情報はもはや環境である。その環境の中に存在する人も、常に否応なく情報を発し、情報の全体像は絶えず変化している。

情報が映し出されるガラスでできた氷河の中に入り込んでいくと、“主体=「私」”が“対象=「情報」”を認識するという固定的な関係が変容し、「私」 は「環境としての情報」に包み込まれ、体感し、環境の一部となる。そして「私」によって環境そのものが変容していく。

空間デザイン:川島範久+佐藤桂火 / ARTENVARCH
演出・テクニカルディレクション:遠藤豊 / LUFTZUG
映像デザイン:勅使河原一雅 / qubibi
サウンドデザイン:堤田佑史 / WHITELIGHT

川島範久 + 佐藤桂火(建築家)

川島範久 + 佐藤桂火(建築家)

川島範久
1982年神奈川県生まれ。2005年東京大学卒業。2007年同大学大学院修士課程修了後、日建設計勤務。2012年カリフォルニア大学バークレー校客員研究員。2014年より、ARTENVARCH共同主宰、東京工業大学助教。2016年東京大学大学院博士課程修了・博士(工学)取得。

佐藤桂火
1982年大分県生まれ。2005年東京大学卒業。2006年東京大学大学院在学中、セント・ルーカス大学交換留学生。2007年同大学大学院修士課程(難波研究室)修了後、平田晃久建築設計事務所勤務。2014年より、ARTENVARCH共同主宰。

ARTENVARCH一級建築士事務所
2014年、川島範久と佐藤桂火の共同主宰により東京に設立されたデザインオフィス。「ARTENVARCH = ART × ENVIRONMENT × ARCHITECTURE」。建築・空間のデザインを中心とし、アートインスタレーション・プロダクトデザインから、企業のデザインコンサルティングまで活動を展開中。

ARTENVARCH一級建築士事務所
http://artenvarch.jp/