brownew

2023 / 株式会社明治

「brownew」は、チョコレートの製造過程で廃棄されるカカオハスクを再資源化し、新たな素材として再生させるプロジェクトである。

食品産業の副産物を素材化する可能性を探求し、カカオハスクを乾燥・粉砕・再成形を経て、新たな材料へ転化させた。そのブラウンの粒子が生み出す独特の色調を活かし、3Dプリント技術で家具・什器などのプロトタイプを制作した。

ひとつひとつの表面は、カカオ由来のマテリアルの密度差によって光の反射が異なり、温かみと深みをあわせ持つ表情を生み出している。“食べる”という行為の終わりにもう一度“つくる”というはじまりを与え、消費と再生の循環をデザインへと結びつけた。

溝端友輔(ディレクター)

溝端友輔(ディレクター)

1993年和歌山県生まれ。中央工学校大阪、商業施設の設計会社を経て、2019年 株式会社NODを設立。現在、VOID株式会社執行役員。場所をただつくるだけではなく、ロジックを発見し、仕組みをつくり、能動的に使い続けたくなる場所づくりを目指す。大阪・関西万博の休憩所等を設計する若手建築家としても選出。

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2025/10/30 11:00