contingency AではなくBでもありえた

2011

ギャラリーの床一面にプリンが置かれ、その一個一個には色とりどりの旗がさしてある。

この作品を制作したのは、2011年の東日本大震災の直後。そのため、まだ余震が頻繁におこっていた時期でもある。

その当時、余震がくることは非常にネガティブなイメージで、当然だが歓迎されるものではなかった。しかし、「余震がくればプリンが揺れる」という仕掛けは、余震がくるというネガティブなイメージに対して距離を置き、無責任な気持ちを芽生えさせる。

プリンが揺れるとき、揺れているのはギャラリーだけではなくその地全体であり、自分を取り巻く環境そのものだ。プリンを見ているときの無責任さは、誰しもが持つ無責任さである。いつ自分が「揺れるプリン」になるか「それを見る人」になるか「無責任を責める人」になるかはわからない。

共同制作:津澤峻

contingency AではなくBでもありえた(美術作家)

関川航平(美術作家)

1990年宮城県生まれ。2013年に筑波大学芸術専門学群特別カリキュラム版画コース卒業。2014年「ゲンビどこでも企画公募2014」八谷和彦賞・観客賞受賞。2016年「第14回グラフィック 1_WALL」グランプリ受賞、2017年「SICF18 PLAY」最優秀賞受賞。

http://ksekigawa0528.wixsite.com/sekigawa-works