みんなで「わたしの25」- 桐山登士樹(株式会社TRUNKデザインディレクター)

「注目のデザイナー」記事一覧(第257~280回)。紹介された若手デザイナーの多くが今は第一線で活躍している。「注目のデザイナー」記事一覧(第257~280回)。紹介された若手デザイナーの多くが今は第一線で活躍している。

デザイン情報サイト「JDN」は、インターネット黎明期の1997年にスタートして以来、四半世紀にわたりデザインに関する情報を発信してきました。読者のみなさま、これまで記事にご登場いただいたクリエイターのみなさまのおかげで2022年10月に創刊25周年を迎えます。

そこで今回は、これまでにご登場いただいてきたクリエイターや企業のみなさまから、ご自身や「デザイン」の25年を振り返るコラムなど、メッセージをお寄せいただく特集「みんなで『わたしの“25”』」を公開します。今回は、創刊当初からJDNを支えてくださっているデザインディレクターの桐山登士樹さんです。

JDN25周年おめでとうございます。立ち上げ時に外部メンバーの一人として参画したこともあり、感慨もひとしおです。そして、毎月一人のデザイナーをご紹介するコラム「注目のデザイナー」を担当しており、この9月でなんと280回(人)になりました。300回までは頑張ろうかと思っています。

紹介したデザイナーはその後大きく飛躍し、産業界や教育現場の第一線で活躍されています。若いデザイナーからは「このコラムで紹介されることが学生時代からの夢だった」なんて嬉しいことを言ってくれる方もいます。さらにこの掲載が縁で、テレビなどのメディアで紹介されたり、仕事の依頼につながったりとお役に立っているようです。

私の根底にあるのは、日本のデザイン界を開かれた世界にしたいという思いです。1980年代にイタリアで体感した開かれた世界を具現化したい、クリエイティブな世界は楽しいということを、もっと多くの人に知っていただきたい、そんな思いです。

2005年に執筆した『ニッポンのデザイナー100人』(朝日新聞刊)はデザイン人材を知るツールとして活用され、3万部以上売れて重版されました。また、2005年からミラノデザインウィークで日本を代表する大手企業4社のブランディングを15年間手がけてきました。その時に起用した石上純也さん、nendo廣川玉枝さん、TAKT PROJECTwe+などは、その後世界で注目されるクリエイターになりました。

コロナが蔓延したこの2年半、これまでの平和な時代から一転して不安が募る時代になりました。しかし、デザインはいつの時代でも夢や希望を与えてくれるポジティブな世界だと信じています。こうした時代だからこそ、それぞれの進化(成長)を伝えていく役目がJDNにはあると思っています。

富山県美術館で開催されるイベント

桐山さんが副館長をつとめる富山県美術館にて、開館5周年を記念した企画展「デザインスコープ―のぞく ふしぎ きづく ふしぎ」が開催されます。

■富山県美術館開館5周年記念「デザインスコープ―のぞく ふしぎ きづく ふしぎ」
会期:2022年12月10日(土)~2023年3月5日(日)
https://tad-toyama.jp/exhibition-event/16596

富山県美術館開館5周年記念「デザインスコープ―のぞく ふしぎ きづく ふしぎ」フライヤー画像

同展では、「デザイン」というレンズを通した視点を「デザインスコープ(design-scope)」と名付け、コンテンポラリーデザインスタジオのwe+やグラフィックデザイナーの岡崎智弘さんなど、現在第一線で活躍するデザイナーやアーティストと対話を重ね、これからデザインがどのような提案をすることが可能なのか、またデザインとアートが限りなく近づく現在の状況を、ミクロ/マクロの視点から俯瞰します。

(2022/10/11 イベント内容追記)

桐山登士樹(デザインディレクター)

桐山登士樹(デザインディレクター)

株式会社TRUNKデザインディレクター、富山県総合デザインセンター所長、富山県美術館副館長。
30年に渡ってデザインの可能性を探り、さまざまな基盤や領域の活動を実践。特に1993年から今日まで「富山県総合デザインセンター」で地域のデザイン振興に携わり、商品化を前提とした「とやまデザインコンペティション」を企画・実施。地域の資産を生かした「幸のこわけ」の企画・商品化で成果を創出。
http://www.trunk-design.jp/