みんなで「わたしの25」- 山田明良(福永紙工株式会社) 

福永紙工 設計スタッフの方々とNEWの山田十維さんとのUNBOXパッケージにおけるミーティング風景 福永紙工 設計スタッフの方々とNEWの山田十維さんとのUNBOXパッケージにおけるミーティング風景

デザイン情報サイト「JDN」は、インターネット黎明期の1997年にスタートして以来、四半世紀にわたりデザインに関する情報を発信してきました。読者のみなさま、これまで記事にご登場いただいたクリエイターのみなさまのおかげで2022年10月に創刊25周年を迎えます。

そこで、これまでにご登場いただいてきたクリエイターや企業のみなさまから、ご自身や「デザイン」の25年を振り返るコラムなど、メッセージをお寄せいただく特集「みんなで『わたしの“25”』」を公開します。今回は、1963年に創業し、デザイナーや建築家と取り組むプロジェクト「かみの工作所」や「空気の器」「テラダモケイ」などさまざまな紙のプロダクトを送り出してきた福永紙工株式会社。代表取締役の山田明良さんから、メッセージをいただきました!

JDN25周年おめでとうございます。

弊社が2006年、いまから16年前にはじめて「かみの工作所」というデザインの取り組みを始めて以来、新作の発表やイベント、コンペ、新店オープンなどトピックスのたびに取材し、取り上げていただき本当に感謝しております。

個人的には最近のJDNさんのインタビュー記事『クリエイターズクラブ「NEW」が考える、新しいデザイナー像と働き方の新基準』がトピックとして印象に残っています。実は、この記事に出てくるNEW代表の山田十維は私の三男でして、親子でJDNさんにお世話になっているなんてなんだか恥ずかしくもあり、嬉しくもありです。

そんな若い世代のクリエイターに向けて、私も微力ながら彼らが元気いっぱい活躍できる環境を整備する義務を感じておりますし、JDNさんはそれを25年の長きに渡って大きく担っているメディアさんなんだな~と秋っぽくシミジミ思っています。そしてその三男が25歳だといいオチになるのですが、この9月で28歳になっていました。光陰矢の如し。

福永紙工株式会社の最新情報

■デザインのひきだし47 発刊イベント「箱覧会」同時開催:竹尾×福永紙工「FINE FLUTE × UNBOX」
https://www.fukunaga-print.co.jp/shikoutsushin/event/2022/1005/

クリエイターズクラブ「NEW」と取り組んでいる、パッケージのプロジェクト「UNBOX」。「箱を再発明する。」と銘打ち、デザインと紙の構造設計の技術でこれまでの紙箱の概念とは異なるベクトルでパッケージを再構築できないか?というトライアルをおこなっています。

最新作は紙の専門商社である竹尾さんとコラボレーションした「FINE FLUTE × UNBOX」をリリースしました。10月8日から10月31日までの期間、立川の直営店「SUPER PAPER MARKET」にてギフトボックス仕様で展示、販売もしております。

会期:2022年10月8日(土)~10月31日(月)
時間:11:00~19:00(最終日は18:00まで)
会場:SUPER PAPER MARKET(GREEN SPRINGS E2 209[2Fフロア])

山田明良(福永紙工株式会社)

山田明良(福永紙工株式会社)

1962年愛知県生まれ。アパレル商社勤務を経て、1993年福永紙工へ入社。2008年から同社代表取締役。2006年よりデザイナーとの協働プロジェクト「かみの工作所」「テラダモケイ」「空気の器」を発足させ、それまでの製造のノウハウをベースに、自由で斬新なデザイナーの発想を融合させ工場発の主体的な紙製品の開発、製造、販売を行う。2019年~武蔵野美術大学/空間演出デザイン学科 非常勤講師。2022年に令和4年度 東京都功労者 技術振興功労賞受賞。