デザインの立ち話-サローネ・サテリテで出会ったデザイン
こんにちは、JDNの山崎泰です。このたび不定期でコラムを書かせていただくことになりました。
初回なので簡単に自己紹介します。現職は株式会社JDNの取締役です。株式会社JDNは空間づくりをする丹青社の子会社です。メディア「JDN」は1997年に丹青社の社内新規事業でスタートしました。私は立ち上げメンバーの一人としてゼロからメディアをつくり、商品や顧客を開発し、メディアから派生したコンテストの企画制作をしてきました。
もともとデザインが大好きで、いまでも見本市やイベントなどデザインに関連する場に行くことが多いので、どこかで見つけたらお気軽にお声かけください。
このコラムでは、私が見聞きしたことや、立ち話だったり日頃の雑談などから、みなさんに共有したい事柄をご紹介したいと考えてます。
今回は、少し時間が経ちましたが、2024年4月のミラノサローネ/ミラノデザインウィークから、若手デザイナーの登竜門と言われる「サローネ・サテリテ」で出会ったデザインをいくつか紹介します。できることなら拝見したすべてを紹介したいのですが、数点となりますことをご了承ください。
また、今年のミラノサローネ/ミラノデザインウィーク全体については、別途まとめた記事があるので、こちらをぜひご覧ください。
■碇川裕人さん
2022年に続いて、サローネ・サテリテ2回目の出展となる碇川裕人さん。ブースはご覧のように潔く、作品「Dove Table」のみを展示しました。
前回は某ブランドを意識した家具を複数制作して展示したという碇川さん。残念ながらそちらのご縁はまだないそうですが、7年経って製品化された北川大輔さんの例もありますので、これからも諦めずにいただきたいと思います。今回は、製造や輸送のこともいろいろと考えさまざまな工夫をし、鳩たちと硝子の天板をつくったとのこと。
■岩元航大さん
岩元航大さんは、「Narrating Objects」というテーマで4作品を出展。演劇空間のようなしつらえのブースが印象的でした。岩元さんは「design soil」という名前でミラノサローネへの学生グループ展出展を続ける神戸芸術工科大学の出身です。
■進藤篤さん
進藤篤さんは、2ブース分を使い、照明インスタレーション「LIMINAL」を展示しました。デザイナー/アーティストという肩書きで活動する彼らしい思い切り。「LIMINAL」は“感知できるか否かの境目”という意味で、サブリミナル(感知できない)という言葉のほうが一般的でしょうか。
■薄上紘太郎さん
時計メーカーの展示でお会いしたことがあった薄上紘太郎さん。会場ではほかにも数点発表していましたが、ステンレス素材を使った照明「Moment」のシンプルな強さが印象的でした。
今年は25周年の展示が行われたサローネ・サテリテですが、毎回新鮮な驚きを与えてくれる才能に出会うことができ、私も楽しみにしている展示のひとつです。
次回も私が出会ったデザインにまつわるエピソードを共有します。ではまた!