本書は、映像・動画制作を行っていて音への苦手意識を持っている方、さらに音の品質向上を目指したいと思っている方をはじめとし、これから映像・動画制作に携わる方、そして音楽業界を目指す方にも理解いただけるように、これだけは外せないという音の基礎知識を中心にまとめた一冊です。
映像・動画は、大きく分けると視覚で伝える動画像(以下、画)と聴覚で伝える音響(以下、音)で構成されています。前者は比較的多くのマニュアルやティップスといった制作ナレッジが存在し、個人でも高い品質を達成するコンテンツが見受けられますが、音については画のそれと比べるとまだまだ学ぶ場や磨く術が少ないのが現状です。そのため、音に対する制作意識自体も低くなり、これが映像・動画コンテンツの総合力を低下させているケースが少なくありません。
本書では、音の特性や仕組みの理解を促し、BGMや効果音のつくり方、ナレーションのレコーディング方法、音の補正と編集のテクニック、エフェクト~ミックス~MAまで、聴きやすく効果的な音響をデザインするノウハウを伝えます。作品に臨場感を持たせ、多くの人に見てもらいたいコンテンツを一定以上の優れたレベルに導きます。
石井早耶香(編集)のおすすめコメント
映像体験において重要な「音」ですが、昨今溢れる企業動画などをみると、画がそれらしくできていても音が片手落ちになっていることが少なくありません。映像を作るスキルを身に付けても、音はまだ苦手、音の仕組みを学んだことはないという方は多くいるのではないでしょうか。
本書はプロじゃなくても知っておきたい音響のノウハウをまとめました。人に聴かせられる音がつくれるようになりたい方、音でも魅せる動画コンテンツをつくりたい方には、きっとどんぴしゃの一冊です。
発行 | ビー・エヌ・エヌ新社 |
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著者 | 坂本昭人 |
デザイン | 駒井和彬(こまゐ図考室) |
仕様 | B5判変型、240ページ |
価格(税抜) | 2,700円 |
ISBN | 978-4-8025-1169-8 |