錦町ブンカイサン

既存・解体途中・新築の部分が混在する、新しい価値を生む空間

デザインコンセプト
担当:SUGAWARADAISUKE 建築事務所

「錦町ブンカイサン」は人と事業と文化が育つ、職住近接型の創造拠点。まちや建物の文化遺産を受け継ぎ、国内外地域の交流拠点となることで、未来の社会ビジョンを「ブンカイサン=分解×産(創造)」する場所です。

再開発が見込まれた期限付きの既存ビル。原状復帰が求められないこの状況を積極的に捉え、解体の途中過程と新設の部位や素材が同居するデザインを行いました。既存部分や解体途中の部分は、この場所に刻まれたマチやヒトの歴史を継承するだけでなく、新設部分と共に、使用者による自由な増減築の拠り所になります。また、既存空間や設備、家具を読替え、新しい機能や役割を与えることで、新旧の時間の衝突から生まれる、新しい価値を生むことができます。

既存と解体途中と新築の部分が混在する空間は、さまざまな時間軸や使い方をもち、さらなる自由な空間編集の余地を持ちます。この社会ビジョンと空間の分解と創造が繰り返されるこの場所こそ、「手垢のついた新鮮な未来」のためのプラットフォームです。

設計 SUGAWARADAISUKE 建築事務所 (担当:菅原大輔、山本明弥香)
構造 TECTONICA INC.(担当:鈴木芳典)
施工 東京鋼鐵工業株式会社(担当:丸山潤一郎)
所在地 東京都千代田区
サイン ハバタク株式会社,、のんびり合同会社、SUGAWARADAISUKE 建築事務所
写真 太田拓実