JDN / ミラノサローネ特集 2011 / ピックアップ / 三井直彦 x LUMIOTEC「Forest of Evolution」

URL ： http://www.lumiotec.com/

　イタリア・ミラノを拠点に「トライアンフ・デザイン・アンド・コンサルティング社」を主催するデザイナー / 建築家 / コンサルタントの三井直彦氏は、世界初の照明用有機ELパネル専業会社であるLumiotec社と共同で、フオーリサローネ展示「Forest of Evolution」を行います。

　「進化の森」と題されたこの展示は、物質世界の存在の原点である“光”のもつ「原始性」と、最新鋭の有機ELパネルによる「照明技術」を、“Forest ＝森”というキーワードを通じて対比させ、人類の照明文明の進化を浮き彫りにします。

　タッチパネルを使用したテーブルランプ「VANITY」、3メートルを超えるフロアランプ「TLEE」、小型の汎用照明「HANGER」、そして大量の鏡を使った不思議な展示空間が見所です。

三井直彦 x LUMIOTEC「Forest of Evolution」会場イメージ

【 1 】「Forest of Evolution」会場イメージ

日程	2011年4月12日（火）～17日（日） 12：00～21：00
会場	via Tortona 31, Milano
カクテルパーティ	4月13日（水）18：00～21：00
URL	http://www.lumiotec.com/

三井直彦 / Mitsui Naohiko
→ [JDN] 桐山登士樹が選ぶ注目デザイン＆デザイナー　三井直彦

デザイナー・建築家・コンサルタント
東京芸術大学大学院修了
ミラノ工科大学助手を経て、2004年までマリオ・ベリーニ事務所取締役、
2005年にTriumph Design and Consulting 社を設立。
現在、ミラノと東京を中心にデザインとコンサルティング活動を行う。

http://www.triumphdc.com/

　三井直彦氏と共同でプロジェクトに取り組むLumiotec社は、照明用有機ELパネルの事業性を検証する、世界初の照明用有機ELパネルの専業会社です。三菱重工業、ローム、凸版印刷などの出資で2008年5月に発足しました。
　これまでトレードオフの関係にあるとされてきた、高輝度化と長寿命化を両立させる素子構造の開発や、材料の利用効率を格段に高めた高速の大型リニア蒸発源式インライン成膜装置の実現などを受けて、米沢市に量産ラインを構築しました。そして2011年1月から照明用有機ELパネルの量産出荷を行っています。

　有機ELパネルは、面発光で極薄・軽量であることや、紫外線を含まず均一でムラのない柔かい光を実現できること、さらには、水銀などの有害物を含まず、省エネ化によるCO2の削減効果が見込めるなど、白熱球、蛍光管などの従来型光源やLEDにはない優れた特徴を持ち、次世代の照明用光源として期待されています。

【今回発表される、三井直彦氏デザインの新作照明】

VANITY：
ヴァニティミラーを模した、テーブルランプ。スイッチは無く、内蔵されたタッチセンサーでON/OFFや調光が可能。

TLEE：
ダーウィンの進化系統図（Tree of Life）へのオマージュであるTLEEは進化した木である。ラージタイプは9枚の有機ELパネルを配した、3メートルを超える大きなフロアランプである。小型パネルを7枚使用したスモールタイプは吊り下げも可能。

HANGER：
かわいらしい吊り下げ型の簡易照明。超薄型なので、どこにでも簡単に引っ掛けて使用できる。

FLOWER POT：
砂の中に挿し、自分でアレンジが出来るという、新しい考え方の「生け花式」照明。今回はサローネの為に、床の埋め込み型としている。