「transparent table」
「transparent table」
「bamboo-steel chair」 All photos by Masayuki Hayash
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nendo
URL : http://www.nendo.jp/
ミラノサローネ期間中に、ミラノ市内のギャラりー「Galleria Antonia Jannone」にて個展を開催し、新作4点を発表します。また、個展以外にもcappellini、Moroso、Driade、Foscariniなどイタリアを代表する多くのブランドからの新作発表や、トリエンナーレ美術館で新作発表を行う台湾発のブランドYiiからは「bamboo-steel chair」の発表、及び展示会場デザインも担当しています。
個展「textured transparencies」
視覚的な「消失」をひたすら追い求めることが目的の透明性ではなく、透明と不透明の狭間に存在するグラデーション状の「半透明」の存在や、透明度の違いから生まれる「微差」を探求した家具のコレクション。
透明性を帯びながらも、それぞれ特徴の異なる素材を用いることによって、新しい機能性や視覚効果の可能性を感じさせてくれるものとなった。
■新作「transparent table」
木目のついた型を使って透明アクリルを成型し、張り合わせていくことで「透明な木」のテーブルが生まれた。木口も忠実に再現され、エッジもフローリング材のようにC面の処理を施した。脚に使用した木材も、木目と寸法を「透明な木」と揃えたものにすることで、両者が一体的な存在となった。黒いテーブルは「一見すると木であるが、よく見ると透明」なものであり、クリアなテーブルは「一見すると透明であるが、よく見ると木」であることを感じさせる、特徴の異なるものとなった。
日 程 : 2011年4月12日(火)~16日(土)
時 間 : 10:30 ~19:00(最終日17日~17:00)
会 場 : Galleria Antonia Jannone(Corso Garibaldi 125 Milano 20121 Italy)
「bamboo-steel chair」
台湾の伝統工芸技術の活性化と発展を目的としたNational Taiwan Craft Research Instituteが主宰し、ハイス・バッカー氏がアートディレクターを務めるプロジェクト「Yii」のためにデザインしたチェア。台湾の竹細工や竹製家具のリサーチを通じてデザインソースを発見するという主旨のもと、竹という素材自体ではなく、竹に用いられる「加工技術」に着目した。竹と同様にチューブ状で、安定した品質で量産されている「スチールパイプ」に竹の加工技術を応用し、部材同士が巻き付いたり噛み合う独特なジョイントや、細くスライスしたものを編み込むことで、固い金属に「しなり」を持たせることが可能となった。鉄工所には頻繁に竹職人が立ち会い、さまざまな議論を重ねた結果として生まれたこのチェアは、異なる加工技術と素材の交配による伝統工芸の新しい未来を示唆するものであった。
日 程 : 2011年4月12日(火)~17日(日)
会 場 : トリエンナーレミュージアム (Viale Emilio Alemagna,6)
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