JDN /レポート /2002ミラノサローネ速報

Salone Internazionale del Mobile（国際家具見本市）、2002年の通称「ミラノ・サローネ」を速報とレポートでお伝えしています。
上写真；各社の展示・新製品より

期間；2002年4月10〜15日
場所；ミラノ・Fiera（見本市会場）、ミラノ市街各所
Web；http://www.milanosalone.com　〜cosmitはサローネを主催する企業

【ミラノ・サローネ速報コンテンツ】

〜サローネ会場の「design」エリアから〜
　●B&B ITALIA
　●interlubke
　●Campeggi
　●Kartell
　●zanotta

〜ミラノ市内の展示「INTERNI」から〜
　●ロン・アラッド　'TWO FLOORS'
　●インゴ・マウラー　Get Illuminated !
　●ドリアデ「da DRIADE」会場構成；吉岡徳仁
　●内田繁「変化　微細　いま」
　　同時開催のTea Table Collection展
　●マルトミ、ソットサスの新作、漆職人技のプレゼンテーション

〜サローネ会場・街の様子・概要〜
　●とにかく巨大な見本市　ビッグサイトの2.4倍
　●グランドホテル「Grand Hotel Salone」　日本からは磯崎新と伊藤豊雄が参加
　●サテリテ「Salone Satellite」　天野忠夫・浅野泰弘、藤原敬介ほか
　●スタースタルク　designエリアより　
　●シンプルな形と柔らかい曲線　designエリアより
　●白・黒と赤・オレンジ・赤紫　designエリアより
　●強調された水平感覚　ジャパニーズ・スタイル　designエリアより
　●街中にあふれるデザイン
　●「INTERNI」街中の展示から〜レセプションの様子　内田繁、マルトミ、インゴ・マウラー
　●「design」エリアの新作から　B&B ITALIA　interlubke　Campeggi　Kartell　zanotta

【サローネ関連コンテンツ】
　●サテリテに参加して　藤原敬介
　　〜展示した照明器具が『ABITARE』誌のサローネ・ベスト10デザインに選ばれ藤原敬介の出展レポート
　●ミラノサローネ2002　トランク・レポート
　　〜今年のトレンド、カーサ（ホーム）・キッチン・オフィス他
　●from NY 海老原嘉子のニューヨークSoHo通信　02年5月
　　〜『ABITARE』、今年の注目展示「グランドホテルサローネ」他
　●3.5次元のミラノ　佐藤充
　　〜現地在住デザイナーが歩いたミラノの5日間
　●メイツレポート　三國秀美
　　〜オフィス空間の展示「EIMU」、照明の「Eurocucina」を紹介

■とにかく巨大な見本市

最寄の地下鉄の駅からサローネ会場へと続く人の波

イタリアとそれ以外の30国から240組が参加し、合計では1,900組の出展者。
展示面積は19万5千平米。

その広大な規模は、よく「幕張メッセ◯個分」などと言われます。
幕張メッセの1ホールの展示面積は6,750平米なので、展示ホールを基準に計算すると約29個分。幕張メッセの合計展示面積は、1〜8ホールで5万4千平米、北側の9〜11ホールを足して7万2千平米なので、総体では2.7個分。
日本最大の展示面積を持つ東京ビッグサイトでも8万平米なので、「ビッグサイト2.4個分」となります。
とにかく大きな見本市なのです。

基本的にビジネスの場であるため、展示が一般公開されるのは期間中の日曜日のみ。ただし9ホールで行われた、若手の場であるサテリテ「Salone Satellite」、特別展示のグランドホテル「Grand Hotel Salone」とFTK「Technology for the Kitchen」は、期間中入場無料で開放されました。

会場の地図、灰色がサテリテなどの9ホール、朱色がクラシコ、赤紫がモデルノ、青がデザイン、黄色がキッチン、緑がオフィス
〜出展者リストより　

展示は大きく3つのテーマからなります。メインの家具「Salone del Complemento d'Arredo」、隔年実施のキッチン「Eurocucina」、オフィス空間の「Eimu.2002 Comfort & Technology」。
全体の85％の面積を占める家具は、さらにスタイルによって、デザイン「design」、モデルノ「moderno」、クラシコ「classico」とホールを分けます。

来場者の目を引くのは、やはりデザインエリアに並ぶ新作なのですが、たとえばクラシコエリアでは職人技の賜物といえる重厚な家具が並び、こちらも相当のスペースが確保されています。
注目度の高い見本市なので、新作発表を行うブースも多いのですが、当然ながら新作だけで展示を構成できるブースばかりではありません。
いずれにしても、今年売り出したいデザインが並んでいることに間違いないので、家具業界の今後を占う絶好の機会になる訳です。

関連レポート →　2004 ミラノサローネ

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