変わるデザイン、変わるコワーキングスペース

変わるデザイン、変わるコワーキングスペース

シリーズ「変わるデザイン、変わる〇〇〇」は、近年ものすごい勢いで進化するテクノロジーや価値観、社会課題の変化にともない、ある分野の「デザイン」の役割やプロセスがどのように変化しているかを探る企画です。

記事では、最新の素材やプロダクト、空間やサービス、そして私たちの暮らしの中に起きている変化を広く取材・紹介し、その背景にある「デザインの視点」を読者に届けます。

今回は「変わるデザイン、変わるコワーキングスペース」として、多様化する働く場をテーマに、各拠点の空間やサービスを紹介。東京都内を中心に、デザイナーやクリエイターにおすすめの6つの施設をお伝えします。

LIFORK H/Q

2026年4月にオープンしたばかりのシェアオフィス・コワーキングスペース「LIFORK H/Q(リフォーク エイチキュー)」。JR原宿駅から徒歩3分の原宿クエスト4Fというアクセスしやすいロケーションにある施設です。

LIFORK H/Q

LIFORK H/Q(Photo:Kenta Hasegawa)

コンセプトは「クリエイターの未来とコンテンツをともに創造するスペース」。4~6名用シェアオフィスや月額会員制コワーキング、カフェ、ポップアップスペース、ギャラリーなどを備えています。24時間365日利用OK(ビル休館日を除く)、他拠点LOUNGEも利用可、ゲスト招待OKなのがうれしいポイントです。

多様なジャンルのクリエイターが集い、交流し、ビジネスチャンスを得ることを最大のテーマに、さまざまなパートナー企業と協業しながら未来を担うクリエイターを応援する施設です。

LIFORK H/Q

空間設計は、株式会社須藤剛建築設計事務所が手がけています(Photo:Kenta Hasegawa)

また、「LIFORK H/Q」内のカフェ「YET」は、リジェネラティブなコーヒーづくりで注目を集めるOVERVIEW COFFEE JAPANがディレクション。月額利用の方以外も気軽に立ち寄れる場所になっています。

【住所】東京都渋谷区神宮前1丁目13−14 原宿クエスト4F
【営業時間】24時間365日利用OK(ビルの休館日を除く)
【利用料金】
コワーキングスペース:月額3万3,000円(個人/法人1人あたり)
シェアオフィス4名用:月額30万8,000円~/6名用:月額46万2,000円~
https://lifork.jp/HQ/

CREATORS LOUNGE ZENON

「CREATORS LOUNGE ZENON(クリエイターズ ラウンジ ゼノン)」は、漫画出版社の株式会社コアミックスがプロデュースし、2025年10月17日に東京・吉祥寺にオープンした「クリエイターの創作活動を支援するためのシェアするラウンジ」です。

CREATORS LOUNGE ZENON

CREATORS LOUNGE ZENON

「創る人の、“ひらめき”が交わる場所」をコンセプトに掲げ、漫画・アート・創作を愛する人々が自由に集い、作業や打ち合わせ、展示、交流などを多目的に楽しめる空間を提供しています。

施設内は、集中して作業ができる個室ブース(液晶タブレット付きのペンタブ席もあり)をはじめ、読書や談笑に最適なテラス・ビッグテーブルがあるオープンエリア、商談用の半個室ブース/応接室、イベントに対応した貸切エリアなど、多彩なゾーニングが特徴です。

CREATORS LOUNGE ZENON

CREATORS LOUNGE ZENON

さらに、フリードリンクやフリースナックのほか、多種多様な袋麺を楽しめる有料の「ラーメン調理器」といったアメニティが充実。プロの漫画家が使う画材に触れ、本格的なペン入れを体験できる「漫画ペン入れ体験」など、ユニークな取り組みも行っています。

【住所】東京都武蔵野市吉祥寺南町2-11-3
【営業時間】11:00~20:00(火曜定休、年末年始は休業)
【利用料金】
テラスエリア席・ビッグテーブルエリア席・オープンエリア席・ロフトエリア席:1,100円(1時間)/3,300円(1日)
個室ブースエリア席:1,300円(1時間)/3,900円(1日)
個室ブースエリア ペンタブ席:1,500円(1時間)/4,500円(1日)
ボックスエリア席:1,500円(1時間)/4,500円(1日)
応接エリア:1,700円(1時間)/5,100円(1日)
サブスクリプション:月額3万3,000円
※学割で利用料金が半額(学生証の提示など条件あり)
https://lounge-zenon.jp/

point 0 marunouchi

「point 0 marunouchi(ポイントゼロ マルノウチ)」は、「未来のオフィス空間」をテーマに2019年7月にオープンした会員制コワーキングスペース/実証実験施設です。東京駅より徒歩3分、地下直結の便利な立地にあります。

point 0 marunouchi

point 0 marunouchi

多彩な空間が用意されており、プライベートオフィスや会議室、オープンスペース、集中スペースなどに加え、仮眠ブース、電話ブース、シャワーブース、カフェやビアサーバー、さらには低酸素空間でトレーニングできる「低酸素ルーム」まで備えています。

また、また、20以上の企業・教育機関・行政機関の協働による実証実験施設も兼ねているため、さまざまな空間コンテンツが導入されているところが特徴です。例えば、オープンスペースでは、ノイズをマスキングするBGMによって、リラックスしながら集中できる環境を提供しています。

point 0 marunouchi

point 0 marunouchi

また、会議室では、目的に応じて調光・調色が可能な照明や音響演出を取り入れ、集中ブースでは、センサーによって一人ひとりに最適化された空調・照明・香りをコントロールし、より高い集中状態を保てるようになっています。働き方の未来を体感できるワークスペースです。

なお、2024年には、国内のコワーキングスペースで初めて「WELL Building Standard™ v2(WELL認証)」の最高ランク「プラチナ」を取得しており、「人の心と体の健康」が実現できるオフィスとしても評価されています。

【住所】東京都千代田区丸の内 2-5-1 丸の内2丁目ビル 4F
【営業時間】平日 8:00~21:00 /土日祝 休業
【利用料金】
個室・月額会員:月額11万5,500円~、自由席・月額会員:月額8万2,500円~
自由席・都度利用:275円(15分)
会議室:3,300円(1時間)、大会議室:6,600円(1時間)
https://www.point0.work/

PILE

2023年4月にオープンした「PILE(パイル)」は、「新たな創造のための、自由な協働空間」をコンセプトとする、クリエイター向けのコワーキングスペースです。神奈川県横浜市、相模鉄道の星川駅から天王町駅の間の高架下施設「星天qlay:Dゾーン」内にあります。

PILE

PILE

さまざまな手作業による制作に使える作業用テーブルや大判プリンター、木工工具、撮影キット、アート画材なども用意されています。

木工工具などクリエイティブな作業に使えるものがそろっています

また、会員同士の定期的な交流会やスキルアップイベント、アーティスト支援プログラムや、PILEが位置する高架下を使ったアート展も開催されています。さらに、自治体や地域団体と連携した地域活動も。デザイナーやエンジニア、アーティスト、ホビークリエイターなど多様な背景を持つ利用者が空間を共有しながら、24時間自由に制作仕事や創造的な活動が行えるワークスペースです。

【住所】神奈川県横浜市保土ヶ谷区神戸町134-9 星天qlayD-2
【営業時間】月額会員 24時間/1day drop-in 平日10:00~18:00、土日10:00~17:00
【利用料金】
月額会員:月額2万5,000円、学生会員:月額1万2,500円、土日会員:月額1万円
事業用途での住所利用:月額3,000円
https://pile.yokohama/

BUNKITSU TOKYO

BUNKITSU TOKYO(ブンキツ トーキョー)は、いわゆるコワーキングスペースではなく、「文化を喫する、入場料のある本屋」を掲げる滞在型書店「文喫(ぶんきつ)」の大型店舗です。コンセプトは、「心が躍る、自由で、楽しい本屋」。東京・港区の商業施設「ニュウマン高輪」の2025年9月の開業に合わせてオープンしました。

BUNKITSU TOKYO

BUNKITSU TOKYO

特徴は、本屋でありながら、カフェラウンジとワークスペースが融合している点。本は、新刊・話題書から専門書・児童書まで幅広い分野の約10万冊を取り揃えています。カフェラウンジは、見晴らしのいい「Panorama Lounge」、食事も楽しめる「Cafe ensemble」、本に囲まれた「BOOK BIOTOP」の3種類で全223席。ミーティングルーム(レンタル会議室)は全室モニター付きで、最大8名で利用できる部屋が5室あります。「BOOK BIOTOP」には半個室のワークスペースもあり、モニターの貸し出しも利用できます。

ミーティングルーム

「こども、ときどき、おとな」をテーマにした児童書エリアなどもあり、ゆっくり滞在しながら本を選んだり、デスクワークしたりできるユニークなスペースです。

【住所】東京都港区高輪2-21-2 ニュウマン高輪 South 5F
【営業時間】11:00〜20:00(L.O.19:30)不定休
※ニュウマン高輪の定休日に準ずる/諸般の事情により、営業時間が変更になる
【利用料金】
30分:550円~/1日利用:3,850円
未就学児:無料
https://tokyo.bunkitsu.jp/

Musashino Art University Co-Creation Space -Ma-

「Musashino Art University Co-Creation Space -Ma-(マ)」は、武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス7Fに2023年6月にオープンした、クリエイター向けの共創スペースです。コンセプトは、「大学と社会をつなぐ新しいカタチのコワーキングスペース」。施設入居以外にも、ドロップインやイベント参加など幅広い形で利用できます。

入居要件は、武蔵野美術大学ならびに美術・デザイン専攻の大学(または相当の教育課程)を卒業・修了した、各種クリエイティブワークを本業とする個人・法人のほか、新規事業や創業を検討している個人の方などが該当します。

Musashino Art University Co-Creation Space -Ma-

Musashino Art University Co-Creation Space -Ma-

全席フリーアドレスで、利用状況に合わせてフレキシブルにレイアウトを変更できるフリースペース、オンラインMTGや集中作業に適した個室や間仕切りスペースがあります。入居メンバー専用のキッチンスペースもあり、交流や休憩で利用できます。また、オプションとして会議室や工作スタジオもあり、入居後に利用検討が可能(スタジオ利用は事前講習を受ける必要あり)。

「Ma」では、スペースを貸し出すだけでなく、コミュニケーターやインキュベーションマネージャーが常駐し、起業・創業、新規事業の立ち上げをサポートしています。また、クリエイター同士の交流イベントやワークショップ・勉強会の開催なども行い、共創を生み出す場を目指しています。

ワークショップや勉強会が開催されることもあります

【住所】東京都新宿区市谷田町1-4 武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス内
【営業時間】月~土 8:00~22:00 (日曜日・祝日・年末年始などは閉室)
【利用料金】
ドロップイン:800円(1時間)、2,400円(3時間以降1日)
個人/法人会員:月額1万5,000円
https://ma.musabi.ac.jp/

編集・文:石田織座(JDN)