JABARA

「蛇腹戸」を引き戸に採用したサイドボード

日本国内で企画開発から製造までの工程を一貫して手がけている家具ブランド「Ritzwell(リッツウェル)」から、構想から3年を経て新発売されるサイドボード「JABARA」。一見ミニマルでモダンな雰囲気を纏いながらも、その素材の使い方、見せ方、緻密な設計など、随所にこだわりが注ぎ込まれている。発売に先駆け、2018年4月9日には世界的なデザイン賞「レッド・ドット・デザイン賞」を受賞。さらに、国際家具見本市ミラノサローネでは、フィエラ会場「HALL5/D14」という絶好のロケーションで新商品が展示され、発売前から世界的な注目度が高い。

「JABARA」は、日本人にはどこか懐かしさを感じさせる「蛇腹戸」を引き戸に採用。蛇腹戸独特の「開ける」という、ともすれば億劫で面倒と感じる動作でさえも「どこか懐かしさを感じる心地よさ」として、ちょっとした幸せを感じることのできる、人の五感に訴えかけるサイドボードだ。無垢材を一本一本細かく切り分け表面に丸みを持たせることで生まれる凸凹感を、職人の感性でさらに美しく仕上げ、プロダクト全体を幻想的な陰影と温もりのある奥深い表情を生み出している。

引出しにはインナートレイ、収納部分にはインナーボックスが用意されている。トレイとボックスのベース部分は高級感あるセミアニリン仕上げの天然皮革貼り。内側には人工スエードを使用し、収納時に傷がつかないような配慮が施されている。また、引出しの前板には厚革が施されている。植物タンニン鞣しに仕上げられた上質な皮革の手触りが、引出しの滑らかな動きと相まって贅沢な開閉感を楽しめる。

サイズ・樹種・タイプを組み合わせることで、空間にあわせてさまざまなコーディネートが可能。無垢材との相性が良い、伸びたスティール脚(ブラック塗装)がアクセントとなり、空間の中に程よいコントラストを生み出し、無垢材や革の表情を引き立たせる。タイムレスでミニマルな形と人間の心に響く温かさをあわせ持ち、その凛とした佇まいと冷たすぎない雰囲気は、空間に程よい緊張感と安らぎをもたらしてくれる。

ブランド:Ritzwell

1992年設立、福岡県福岡市を拠点とするオリジナル家具のブランド。「愛着を記憶する家具」がプロダクトデザインのコンセプト。実用性と審美性の2つの視点でブラッシュアップされていく。福岡のほか東京・南青山と大阪・心斎橋にショールームを展開し、さらには海外市場への進出も積極的に行う。ミラノサローネ国際家具見本市に出展し、北米やヨーロッパ、アジアへと販路を拡大して商品を展開、グローバルにその名を広めている。

JABARA

サイズ W900mm/W1800mm/W2000mm
樹種 ウォールナット材(NL色)/ナラ材(NL色/WH色)
タイプ TYPE A(上部引出し)/TYPE B(サイド引出し)/TYPE C(引出しなし)
価格(税別) W900:240,000円~380,000円/W1800:420,000円~680,000円/W2000:460,000円~720,000円