コンテンポラリージュエリーブランド「bubun」のガラスのジュエリー、「solo」シリーズ。

置いてあるとオブジェのようで硬そうにも見えるが、ガラスの棒が糸ですだれのように編まれているため、触れると思いのほかしなやかに動き、身につけると身体のラインに沿ってぴったりフィットする。

ジュエリーを構成する棒状のガラスは、1本1本板ガラスから切り出されている。手作業で切断幅の微妙な差異や切断面のねじれを生じさせながら、仕上がりのゆらぎを持った表情につなげていく。その後、切削・研磨・焼成とさまざまな工程を経るが、元の板ガラスの表裏の直面は最後までわずかに残す。その残された直面同士が隣り合うように糸で編んでいくため、ガラスが整然と並び、有機的な表情と構築性が同居した凛とした佇まいが生まれる。

「solo」シリーズは、現在ブレスレット2種類、ネックレス、チョーカー、ピアスが展開。「SLIT（ブレスレット）」は2列に編まれたガラスのすき間に手を通して着用する。置くとぺたりと平面的になる様子は、このブレスレットが元は一枚の板ガラスであったことを想起させる。「A PAIR OF SOLOs（ピアス）」は唯一糸で編まれていないが、シリーズおよび「bubun」の原点とも言える形だ。

「solo（ソロ）」というシリーズ名は、1本1本のガラスが単なる画一的な構成物ではなく、歪みや差異を持った独立した無二の存在であることを象徴して付けられた。それはまた「bubun（ブブン）」というブランド名が、さまざまなレベルにおける自律的な“部分”を意味している。

本格的な販売は2017年から。ギャラリーやセレクトショップ、オンラインストアでの展開を予定している。