一般社団法人 日本CLT協会が主催する「CLT DESIGN AWARD 2024」が、2024年9月2日に募集を開始した。対象となるのは設計の実務経験者や建築を学ぶ学生で、作品締切は12月2日まで。
同コンテストで募集するのは、創造性に富み、環境に配慮した実現可能なCLT(クロス・ラミネイティッド・ティンバー)建築物の設計提案だ。CLTとは、ひき板(ラミナ)を並べ、繊維方向が直交するように積層接着した、厚みのある木質系の材料を指す。
2024年のテーマは「地域の交流場となる図書館」。単なる書籍の収蔵場所を超え、地域社会の中心としての役割を果たす図書館を、CLTを活用した低層建築で設計する。
審査委員長は芝浦工業大学 名誉教授の三井所清典。ほかに東京大学生産技術研究所 教授でNPO法人team Timberize 理事の腰原幹雄、MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIOの原田真宏など5名が審査委員を務める。審査の結果、農林水産大臣賞、国土交通大臣賞、環境大臣賞に選ばれた各1作品には、賞金50万円が授与される。
主催の日本CLT協会はコンテストを通じて、CLTの普及やCLTを利用した工法等の新たな技術開発を促進し、都市のさらなる木造・木質化と持続可能な建築の推進を目指す。