桐山登士樹が選ぶ 注目のデザイナー

COLUMN 樹幹通信 桐山氏の近況やデザインの話題をお届けします

2011年12月

84万人を集めた第42回東京モーターショー84万人を集めた第42回東京モーターショー

今年も後20日余である。デザイン界にとって今年は厳しい年であった。総体的にデザインの質は上がり、大企業から中小企業までデザインを経営戦略として重要視する企業は増えた。しかし、ブランド体系を作るまでの厚みはなく、結局は短命で消えて行くモノ作りを相変わらず繰り返している。デザインだけでなく、コンシューマーとの関係性を継続的にどう継続し向上できるのか、それぞれのリソースを生かした循環型のモノ作りが求められる。

さらに踏み込むと細分化された専門分野ではこの時代は生き残れない。やはり冷静な分析が求められる。参考にすべきは、現在世界的に活躍する建築家の動向だ。彼らの緻密なプロジェクト分析、人々(クライアント)に夢を与える、期待を膨らませるデザイン、生み出された建築の持続可能な地域社会への関係など、学ぶ点が多い。やはりこれまでの開発ではない新たなスキームが必要と考える。

今年の仕事を振り返ると個人的には、「キヤノンNEOREAL WONDER」に7万人の方々にご来場いただいたミラノサローネだ。企業のブランド、リソースを感動を伴うカタチで示すことのできるプロジェクトにステップアップした。新たなブランドコミュニケーションの手法を完成させたと思っている。また、9月にOZONEで開催した川上元美さんの展覧会「MOTOMI KAWAKAMI CHRONICLE 1966-2011」ではデザイナーの卓越したスキルと社会的な関係性を改めて確認できたことだ。私たちは時代のイノベーターでなくてはならないことを改めて認識した一年だった。

2011年11月

川上元美さんの事務所で展覧会の打ち上げ川上元美さんの事務所で展覧会の打ち上げ

東京都現代美術館で始まった「建築、アートがつくりだす新しい環境―これからの“感じ”」展は、建築家一人一人の社会と向き合う姿勢が垣間みれて興味深い。すでに人類の発明によって生まれた様々な技術によって高度な社会インフラがほぼ完成している。しかし、人類の進化は不思議なもので新たな生活形態や様々な技術改革、デザイン、コミュニティの変化によって次の扉を開けようとしている。それぞれの建築家のトライアルは次代を透視する機会でもあり、それぞれの目(センス)を確認する機会でもある。

例えば、SANNAのローレックス・ランニング・センターを映像化したヴィム・ヴェンダーズの3D作品は、昨年ヴェネツィア・ビエンナーレで視聴したが余すことなくこの建築のコンセプトと意味を表現している。言い換えれば、建築への期待感が助長されている。

東京の街は、デザインタイド、デザイナーズウィークで真っ盛り、おまけにIFFT(インテリア ライフスタイル リビング)の開催も重なりこれまで沈静化していた街に人が出ている。東京は元気でなくては、世界の先端都市でなくては、新たな可能性が芽生える都市でなくては、そんな想いを持ちながらデザインの様々展示を見て回りたい。今日気づいた点は、総体的にデザイナーが介入することで展示品の質が向上している。デザイン表現に幅が出ていることを感じた。どちらもポジティブに評価して良い点だ。

2011年10月

左から、岩田賢二(準とやまデザイン賞)、松山祥樹(とやまデザイン賞)、門田慎太郎(黒木靖夫特別賞)の各氏左から、岩田賢二(準とやまデザイン賞)、松山祥樹(とやまデザイン賞)、門田慎太郎(黒木靖夫特別賞)の各氏

これ見よがしのデザインには関心が薄れて、例えば国立新美術館のスーベニアフロムトーキョーの様な、カルチャーを感じる見せ方には支持(人)が集まる。この違いは何か、今デザインの抱える問題である。いけてないデザイン、気分を反映していないデザイン、生活者との関係性が持てないデザインは振り向きもされない。秋田道夫さんとバイヤーの山田遊さんと私の三人で富山のデザインウエーブのセミナーで語り合った点である。プロダクトデザインコンペティションは最終選考に残った10名のデザイナーから三名が選出された(左写真参考)。特にとやまデザイン賞は、久しぶりに自分でも欲しいと思うデザインに遭遇した。30万個は売れるであろうと読んでいる。

「川上元美 デザインの軌跡」展は、年代を超えて高い評価をいただいた。最も心に刺さった言葉は「デザインとは、根無し草のように時代と浮遊するものでは無く、個を超えてある普遍に至りながらも、なお個が貫かれているものと解釈している」と語った川上語録を再確認することが出来たことだ。

毎年9月に香港で行われる世界最大のジュエリーフェアに、昨年に引き続き日本ジュエリー協会は出展し、そのお手伝いをした。海外展示会はマーケットの推移を肌で感じ事が出来る点が魅力。一週間に二回香港を往復し、空港や街や展示会場で日本が忘れかけているエネルギッシュな躍動感を体感でき、エネルギーを頂いた。

こうして見るとデザインが次の扉を開くには、デザイン関係者だけで群れる現状状況から脱却しマーケットと語り、闘わなくてはならない。そんなデザインスキームが必要である。

2011年9月

恒例のビール祭り、米谷裕史(トネリコ)、坪井浩尚、亀田和彦(wow)の各氏恒例のビール祭り、米谷裕史(トネリコ)、坪井浩尚、亀田和彦(wow)の各氏

私の机の上に二通のカード会社からの明細書が置かれている。毎月同日に必ず配達されてくる。開封すると航空券やら高速道路代、飲食代、趣味のモノなど、かなりの金額が刻まれている。カードが発達することでキャッシュレス時代が到来し、ネットショップが日常化してリアル店舗が衰退している、正確に言えば消えようとしている。大型総合家電売り場やCD、本売り場を彷徨い歩くことが好きだったが、本屋とスーパーと長年愛用しているブランド以外は、ほとんどネットでの購入になった。朝、注文すれば夕方には配送される便利なシステムが可能となり、この先商業店舗の生きる道は厳しい。

先日、お台場で開催されたグッドデザインエキスポは多くの人で賑わっていた。鮮度と知る楽しさは人間の知的欲求を刺激する。この知的欲求を促すポスト商業施設を考える時期に(例えばJDNを核に)遭遇している。

【展覧会お知らせ】
2011年9月9日から9月25日まで新宿リビングデザインセンターOZONE、パークタワーホールにて、約50年間日本のデザイン界を牽引して来た川上元美さんの展覧会「MOTOMI KAWAKAMI CHRONICLE 1966-2011 川上元美デザインの軌跡」を開催致します。若い世代に見ていただきたいという川上さんの想いを具現化する為に会場構成をトラフ建築設計事務所、グラフィックデザインを山野英之(高い山)に依頼しました。特に川上さんの活動をまとめた特大の年表をじっくりご覧下さい。入場は無料です。

2011年8月

2011年8月

アーティストの動きに注目している。しがらみやシステムの中で働かざるを得ないデザインとは違い、アーティストの活動は自己の表現に軸足を置いているだけに強く、ストレートだ。また最近のアート作品は、四角四面のスペースから開放され、多様な自由表現に拡大している点にも興味が湧く。例えば、村上隆氏や名和晃平氏の制作現場はデザインのモックアップ工房さながらである。素材の活用、制作に使われる様々なマシーンや職人技はデザインプロセスと同様だ。束芋氏の映像投影技術や投影スクリーンの設定も基本は変わらない。作品(表現)として違いは、表現の豊かさ、メッセージの強さにある。

先日、イタリアで開催中の第54回ヴェネツィア・ビエンナーレを視察した。多くのアート作品が人との対話であり、人との関係性であり、生命を題材に成り立っている。そこに時代を透視するアートの強さを感じた。ひっくり返った戦車の上をただただ走り続けるジェニファー・アローラ&ギレルモ・カルサディーラの作品「Gloria」(アメリカ館)は、アイロニカルな作品(左記写真)だ。この作品から発せられるキャタピアの回る音は、会場のあるジャルディーニにメッセージとして鳴り響いていた。デザインが取り戻さなくてはならないのは、システム化されたインダストリーに再び人との関係性を強く見いだす事である。多様な人種、価値観を越える自由なメッセージ(個性)がデザインにも必要である。

2011年7月

岩崎一郎氏と伊東史子氏と意見交換岩崎一郎氏と伊東史子氏と意見交換

1996年に新宿OZONEで開催された「ニューヨーク近代美術館巡回 現代デザインに見る素材の変容展(Mutant Materials in Contemporary Design)」は、デザインを素材から見直す新鮮な切り口で話題となった。この展覧会に訪れた方は、デザイン関係者に加え、素材メーカーの研究者、技術者、工業試験場職員など予想以上に広い職種だった。この展覧会はパオラ・アントネッリがMoMAのデザインディレクターとして、初めて担当した展覧会であった。東京都現代美術館で8月28日まで開催されている「名和晃平 - シンセシス」は、ビーズ、プリズム、発泡ウレタン、シリコンオイルなど素材の特性を最大限に活用しオブジェ化し対峙する者との会話(身体性とのコミュニケーション)を引き出している斬新な展覧会である。

ポーラミュージアムアネックスでは7月10日まで「松尾高弘インターラクティブアート展 - LIGHT EMOTION」が開催されている。透過性のスクリーンをレイヤー構造に活用した「Aquatic Colors」2011バージョンやアクリルパイプにLEDを組み込んだ「White Rain」など身体との共鳴(インターラクティブ)に力点が置かれている。

インダストリーではボーイング最新機787が話題となっている。ボディに炭素繊維を使用し軽量化し燃費効率を高めている。この機体の製造分担率35%は三菱重工業、川崎重工業、富士重工業の3社によるものだ。

3.11以降エネルギーの効率化が叫ばれる今日、例えばアーティストの想像を超えたクリエーションと日本企業の潜在的な技術力を活用したスキームもある。私自身も素材による新たなスキームづくりを行っているが、参加者の理解を得るのに時間を要している。 持続可能な精神のエネルギーも同時に必要だ。

2011年6月

キヤノンNEOREAL WONDER打ち上げキヤノンNEOREAL WONDER打ち上げ

ミラノサローネの滞在期間は設営期間を入れると2週間強になるので、日々忙しいクリエーター達が最終日まで残ることは難しい。しかし、今回は賞も受賞したし全員が揃った状態で祝杯を上げたいので、サローネ終了後40日も経った5月30日に打ち上げを行った。 久しぶりに再会したメンバーは古くからの友人の様で、心が落ち着く。サローネプロジェクトは、いつも会期が終わるまで緊張感が続き、通常の体調に戻るまでには時間を要する過酷な場である。しかし、世界の頂点にいるデザイン界の目利きやメディアに見ていただける機会だけにヤリガイはある。そして、この機会から得られた多くの要素を次にどう生かして行くか、新たなスキームを作り上げなくてはならない。

古稀を迎えたデザイナー川上元美さんの展覧会「MOTOMI KAWAKAMI CHRONICLE 1966-2011」(会期:9月9日~25日、会場:新宿OZONE3Fホール)の制作に取りかかっている。1000点以上もの実作は出来るだけ精査して、個々のデザインではなく本人のダンディニズムを通じてデザインを解体したいと思っている。

今年で18年目を数える富山プロダクトデザインコンペティションには、これまで多くのデザイナーに参加していただきました。日本のデザイン界は、このコンペの応募デザイナー達によって支えられているといっても過言ではない。この実績を元に「デザイナーの登竜門」として機能強化に力を注ぐことにしました。

2011年5月

ミラノサローネ最終日の打ち上げミラノサローネ最終日の打ち上げ

写真は4月17日、サローネ最終日の打ち上げの様子を撮影したものだ。既にメンバーの何人かはミラノを後にしたので、残っていたメンバーのみの記念写真である。朗報は22時に飛び込んで来た。今年から制定された、サローネとフォーリサローネすべての現代カルチャーとデザインのイベントを審査対象とした「エリータ・デザインアワード2011」のグランプリに「キヤノンNEOREAL WONDER」が選ばれたというものだ。一同、達成感と最高の評価に歓喜を上げ美酒に酔った。1986年からサローネに通い始め、メンフィス、スタルク旋風、ミニマルデザイン、デザインアートと四半世紀のデザインの変遷を体感して来た。2005年からは、見る側から創る側に転じて、LEXUSアートエキジビジョンキヤノンNEOREALをプロデュースして来た。そして、この四年間の出展でNEOREALは、サローネの顔とも言うべき展示となった。絶えず一番の評価と話題を意識し、徹底的にデザインの可能性を追い求めて来た。自分としても一つの達成感を感じた今年のサローネであった。しかし、時代は高度に重層化し個々のライフスタイルが基軸となって動いている。一時の美酒を味わったので、気持ちは次へ向かい始めている。

2011年4月

桜の開花が待ち遠しかった2011の春桜の開花が待ち遠しかった2011の春

一億二千万の日本人が打ちのめされた地震、津波、原発の三重苦に重い空気が日本列島を漂う。日経新聞Web版に掲載された、海外からの支援部隊に深々と感謝のお辞儀する被災者の写真を見て涙が出た。そして、日本人の礼儀正しさに精神の美しさを感じた。人としての素朴さ、暖かさは、何かしなくてはならない気分にさせられた。下向きな忍耐強さと高い精神性から生み出されたのが日本のモノづくりである。対峙する事によって、より深め、高まるモノとの関係性。幾多の試練が先人達を推敲なモノづくりへと育てていった。マスではなくヒトに向けたモノづくり、イタリアの巨匠エットーレ・ソットサスは生前、「贈って感謝されること」と話していたのを思い出した。1923年の関東大震災を契機に立ち上がった民芸運動の様に素朴な美の世界に焦点を当てる機会でもある。

遅まきながら今回の震災を契機にtwitterを始めました( http://twitter.com/trunk_tk )。まだ慣れていません。さて、本日からミラノです。いち早くサローネ速報をお届けする予定です。強いニッポンの復興を願いプロデュースしているキヤノン「NEOREAL WONDER」では、「がんばろう、ニッポン」を記したいと思います。

2011年3月

参加クリエイターのトラフとWOW参加クリエイターのトラフとWOW

2月16日にキヤノンからNEOREALの概要が発表された。昨年の11月頃から「キヤノンは出るのか」「来年は誰を起用するのか」の質問攻めに硬く口を閉ざして来た。契約上の機密保持事項だから当然だが、ちょっと辛い期間であった。今年はスーパースタジオ・ピューのアートポイント825平米を借りた。この三年間はトリエンナーレ美術館で開催し、高い評価を頂いた。四年目となる今年は、エネルギーがみなぎるトルトーナ地区で新たな映像体験を目論んでいる。その為、名前も「NEOREAL WONDER」とした。起用クリエイターは、空気の器で人気のトラフ建築設計事務所とヴジュアル表現では定評のあるWOWにお願いした。キヤノンのブランドイメージを高め、誰も体験したことのない新たな出会いを創出する為に8ヶ月間様々な試行錯誤を繰り返し準備してきた。今年はどんな評価が頂けるか今から楽しみだ。同時に、さすが日本、元気な日本とも言われたい。期せずして50回目の記念すべきミラノサローネ、私は86年より通算26回目となる。時代の変遷を強く感じている。

http://canon.jp/milano2011/exhibition/index.html

18年間非常勤で勤務する富山県総合デザインセンターがプロデュースする「越中富山お土産プロジェクト」の発表会を2月22日に丸ビル1階丸キューブで行った。起案してから三年弱の時間を要したが、なかなか素敵なブランドとなった。
単に食品ブランドを企てただけではなく、地域ブランドのあり方と財源に関しても考えたプロジェクトである。時折依頼される講演等で詳しく伝えて行きたいと思っている。
http://osusowake.toyamadesign.jp/archive/

2011年2月

バスキア展のチケット売り場バスキア展のチケット売り場

ミラノ出張の帰路に、「メゾン・エ・オブジェ」に立ち寄り視察した。翌日、飛行機の出発までの時間を利用してパリ市立美術館で開催中の「バスキア展」を観るために開館10分前から並び35分後にやっと入場できた。「寒風吹く中、子供も大人も老人も根気よく並ぶなぁ」と感心した。大人社会は、文化の感心の高さと比例するのか、並び待つ人たちのマナーが素晴らしかった。さらに展覧会の作品構成も素晴らしく、会場はエネルギーに満ち溢れていた。1980年代のエネルギーは、社会と自分との関係性の葛藤から生み出されたものだと懐古した。

さらに欲張ってポンピドゥーセンターで開催中の「モンドリアン展」に向かい、運良く10分程度で入場できた。ここではモンドリアンのデッサン力と年代別のアートワークやアトリエの再現に見入った。しばし中央に置かれた椅子に座り込み体を休めた。何せ二つの展覧会のエネルギーに心身ともに消耗した。当時の時代を振り返る絶好の機会となった。

本日、2/2から21_21 DESIGN SIGHTで「倉俣史朗とエットーレ・ソットサス展」が始まった。純粋に社会と向かい、悩み、傷み、そして独自のスタイルとムーブメントを生み出した創造エネルギーに驚嘆する。エネルギーの拡散している時代だけに、良質な展覧会を通じてデザインを確認する意味を改めて思い知った。

お知らせです。新宿OZONEで「デザインが生まれる瞬間」と題してトータル三回のトークセッションを開催しています。私がコミュニケーターを務め、第一回目は和田智さん(終了)、二回目は2/7に廣田尚子さん、三回目は2/21に名児耶秀美さんと行います。
http://www.ozone.co.jp/event_seminar/seminar/seminar_c/detail/1080.html
http://www.ozone.co.jp/event_seminar/seminar/seminar_c/detail/1081.html

2011年1月

大木大輔氏が撮影した寒椿大木大輔氏が撮影した寒椿

正月明けの日経新聞夕刊に、経産省が推進する「クール・ジャパン」に関する記事が掲載されていた。新聞報道によると自国の文化産業を海外に普及させれば、国のイメージアップと13兆円規模の輸出が可能だとしている。国を挙げての取り組みには、既にイタリア、フランス、北欧、英国、最近では韓国の先例がある。このような文化戦略に関しては、バブルが弾けた頃から先輩諸氏が口に出されていた事でもある。しかし、当時は受け入れる側の理解が整っていなかった。個人的には20年前からデザイナーは知財だと明言してきた。そして、1993年から「デザイナーバンク」というコンセプトでデータベースを整備し15年間実践的な活動を行った。取りかかるのが遅すぎると思うが国の新たな展開に注目したい。

次のような、国策に頼らない流れもある。「新建築」1月号には、台湾、中国で魅力的な建築を手がけている伊東豊雄、團紀彦、隈研吾各氏のプロジェクトが紹介されている。ファッションでは、韓国・中国で地元企業・投資家と一緒になって新たなマーケットを切り開いているコム・デ・ギャルソンの動きに要チェックだ。今年は次のクリエーティブの世界を担う若手デザイナー4~5人と一緒になって、新たな開発に取り組みたいと思っている。いずれにしても「動」の1年である。