サイエンスヒルズこまつ

2013 / 石川県小松市

ものづくりの精神継承を目指す石川県小松市が、新幹線小松駅の開通にともない、新たな地域活性化と産業振興をテーマとしておこなった科学館複合施設の新設業務。

眺望する白山連峰の山並みと地域の低層住宅群というコンテクストから、大地が隆起するランドスケープと建築の融合を目指す低層建築としました。駅前に生まれた新たな隆起広場を、日常の公園利用のように楽しむ傍ら、起伏を行き来する自由の中に、さまざまな高さからふと館内の科学展示を視線の端に捉えることをきっかけに、科学への興味を提供しようとしています。

おおよそ博物館の展示物は身体的な視線の高さからしか楽しめないという問題意識と、公共施設で科学に興味のない市民にも等しく楽しんでもらいたいという思いを形にしました。

伊藤麻理(建築家)

伊藤麻理(建築家)

1974年栃木県生まれ、1997年東洋大学工学科建築学科、1999年東洋大学大学院工学科建築学専攻修士課程修了、1999年株式会社スタジオ建築計画(日本)(〜2000年)、2001年Atelier Kempe Thill architects and planners(オランダ)、2006年アトリエインク設立、2009年一級建築士事務所Urban Architecture Office./合同会社に改名、2013年UAo株式会社に変更、2006年~東洋大学非常勤講師

https://www.u-a-o.jp/

2020/11/11 12:25