オミ・タハラ(デザイナー・クリエイティブディレクター)
神奈川県出身。独学でデザインを学ぶ。デザインコンペティンションにて50カ国1000作品の中からフランスのデザイン誌「INTRAMUROS award」を受賞したのち、2003年渡伊。
Vico Magistrettiと深い親交のあった富田一彦や、Paola Lentiのデザインを手がけるFrancesco Rotaなど、ミラノのデザイン事務所に計8年勤務。MOROSO、Living Divani、Paola Lentiなどイタリア家具ブランドをメインにプロジェクト経験を積み、2011年に独立。
家具およびプロダクトのデザインワーク、クリエイティブディレクターとしてブランドづくりを行う。ミラノデザインウィークなどヨーロッパで活動。Red Dot Design Award、iF design Awardを含む国際デザインアワード複数受賞。
http://www.omitahara.com/
先月、ばったりミラノの街角で遭遇したオミ・タハラさん。何時しかミラノの街が似合うデザイナーに成長した。タハラさんの足跡を振り返ると、ヤマカワラタンは切っても切れない関係だ。タハラさんをデザイナーとして成長させた会社であり、この会社もタハラさんのデザインによって成長した。こうした関係は、イタリアの家具会社の歴史を紐解けば実に数多い。例として挙げるなら、アントニオ・チッテリオとB&Bをまず思い出す。共に腰を据えて成長していく、そこに互いの信頼関係を深め、同時にプロとしての妥協は許さない緊張関係も同居する。
そのタハラさんも、昨年あたりから活動領域を広げはじめた。居心地の良かったミラノ生活からさらに高みを目指す意欲がフツフツと湧き始めたようだ。40歳という年齢も次へ挑むには良い年だ。
桐山登士樹(デザインディレクター)
デザインの可能性を探っていきたい。そんなことを考えて30年。さまざまなプロジェクトを通じて、デザインの力をアピールしています。