第205回 馬渕晃 (デザイナー)

[桐山登士樹の推薦文]

昨年10月、第22回富山デザインコンペティションの第一次審査通過者の中に馬渕晃さんがいた。すでに中堅デザイナー、再びコンペに応募してくるようなキャリアではないのに何故?と、一瞬思ったが直ぐに「Welcome back」という親しみに変わった。馬渕デザイン=CUPMENのイメージが強烈に強い。いまや世界の食生活の一端を担うカップ麺、そのフタを押さえるユニークキャラ、それだけ生活者の意を突いたデザインと言えよう。ヒット商品に付随するシナジーデザインだ。馬渕デザインをストレートに評価すると、あっても良いが、なくても困らないデザイン。しかし、あることで気持ちが和む、会話が弾む、別な切り口で商品にたどり着ける。時にその発想はバカバカしくも思えるが、きっとこのデザイナーは深く読み解いているのだろう。私はこうした独自性を評価する。さらにはガツンと次の凄さを見せて欲しい。

designディレクター桐山登士樹

桐山登士樹

デザインディレクター

デザインの可能性を探っていきたい。そんなことを考えて30年。さまざまなプロジェクトを通じて、デザインの力をアピールしています。

馬渕晃(デザイナー)

馬渕晃(デザイナー)

設計事務所を経て2011年、AKIRA MABUCHI DESIGNとして独立。グラフィック、インテリア、日用品の企画、デザイン、ディレクションなど、ものごとを伝えるために様々な視点をもって活動している。

http://www.akiramabuchi.com