第161回 WOW (ヴィジュアルデザインスタジオ)

[桐山登士樹の推薦文]

2008年4月のフォーリサローネで「TOKYO WONDER」という展示発表があった。この展示で印象深い映像作品を発表したのがWOWだった。この時、於保浩介さん、亀田和彦さんほかメンバーと出会い交流が続いている。私との仕事は、2011年に手がけた「NEOREAL」に映像クリエーターとして参画いただいた。彼らは仙台・東京・ロンドン・フィレンッエを拠点に活動している。その魅力は、何と言っても映像の可能性を最大限に追い求め日夜格闘する姿である。妥協のないモノづくりは心強い。設立当初は15秒のCFがメインだった様で、一コマとの闘いもよく知る。世界のあらゆるシーンで活躍できるノウハウを持ち、その一端を紹介作品でご覧頂きたい。まだまだこの世界は可能性を秘めているだけに、この集団の活躍を期待している。

デザインディレクター桐山登士樹

桐山登士樹

デザインディレクター

デザインの可能性を探っていきたい。そんなことを考えて30年。さまざまなプロジェクトを通じて、デザインの力をアピールしています。

WOW(ヴィジュアルデザインスタジオ)

WOW(ヴィジュアルデザインスタジオ)

東京と仙台、フィレンツェに拠点をおく、ヴィジュアルデザインスタジオ。CMやVIといった、広告における様々な映像表現から、様々な展示スペースにおけるインスタレーション映像、メーカーと共同で開発するユーザーインターフェイスのデザインまで既存のメディアやカテゴリーにとらわれない、幅広いデザインワークを展開。 さらに最近では積極的にオリジナルのアート作品を制作し、国内外でインスタレーション展示を多数実施。 作り手個人の感性を最大限に引き出しながら、ヴィジュアルデザインの社会的機能を果たすべく、映像の新しい可能性を追求し続けている。
http://www.w0w.co.jp/